情報番組や報道番組のコメンテイターとして活躍するショーン・マクアードル川上氏が、週刊文春324日発売号(発売は317日)の「学歴詐称」疑惑報道を受け、テレビ番組での活動を自粛するという。




これまで、ショーン川上氏の学歴・経歴は、一般的に、

◇テンプル大学卒業

◇ハーバード大学ビジネススクールでMBA取得

◇パリ第1大学留学

1995年にブラッドストーン・マネジメント・イニシアティブ・リミテッド設立

となっていた。




しかし、週刊文春の報道では、これらの学歴は偽りで、コンサルティング業務を実際はほとんど実施していない、というのだ。

ショーン川上氏がコメンテイターとして「大手企業を数多く支援しているコンサルタント」の肩書で著名になってきたのは、ここ10年以内だと思う。

男性から見ても、ハーフの特徴であるエキゾチックな顔立ちと低音のボイス、そして落ち着いた語り口調は、「こりゃ、女性を中心に人気が出るだろうなぁ」とすぐにピンときたし、羨望のまなざしで見ていました。




しかし、それと同時に、ション川上氏の経歴を見て、

・あれ?私と同い年だ(1ヶ月ほど違うだけ)

・テンプル大学卒業? 日本校じゃないの?
・ハーバードやパリ大学での経歴って本当??本当ならすごいな

1995年に開業??ほとんど業歴が無い状態でコンサル業務を開始しているじゃん

と率直に感じた。

けれども、テレビにこれだけ出ている方だから、「上手く芸能界にコネクションがあって、経歴は嘘のない範囲で、大きく見せて、コメンテイターに入りこんだんだろうなぁ」と羨ましく眺めていました。




余談ですが、私と同学年なので、その時、ふと思ったのは、当時(高校時代)の受験雑誌には、テンプル大学日本校の広告が頻繁に出されていて、受験競争が厳しかったので、仲間の中では「日本の希望大学に行けなかったら、テンプル大学に入ってハクを付けるのもいいよなぁ」なんて、冗談をよく話していました。

だから、少し、脳裏に浮かんだのは、「ショーン川上氏のテンプル大学卒業という学歴は、日本校に入学してアメリカの本校に進学したのではないか?」と想像したのだ。




しかし、そこで疑問がわいたのは、そのコースだと、最短でも、ハーバード大学のMBA取得は1993年頃であり、1995年からコンサル会社を設立していますが、パリ大学には、いつ留学したんだろう??と思ったりもしました。




ショーン川上氏が学歴詐称報道の後に発表した「謝罪文」によると、

◇テンプル大学日本校に入学し、海外遊学し、大学には戻らなかった

◇ブラッドストーン社は、2002年に設立し、1995年頃からコンサル開始

◇社会人になった時は日本のコンサル会社に入社した

◇コンサル業務では自分の学歴に影響がなかった

◇学士、学位、修了書が発行されるプログラムには参加したことが一切ない

などと触れていました。




ここからは、私の勝手な想像ですが、テンプル大学日本校に入り、海外遊学期間を経て、日本の会社に就職し、独立。

類まれな話術で、コンサル業務をこなし、芸能事務所とコネクションを得て、武器となる低音ボイスで、ナレーションや英会話番組の仕事を得て、事務所や番組サイドが華麗な経歴をもとに、「タレント枠としての文化人扱い」で、とんとん拍子で、今の出演ポジションを得たのではないか、と想像します。




ショーン川上氏の肩を持つわけではありませんが、コンサルタントの場合、取引先の会社や人、あるいは著作、テレビ番組等経由で業務を受注することが多く、ショーン氏が謝罪文でいうように、ウェブサイトから顧客が集まることはありません。

しかし、ウェブは、今の時代、著名になればなるほど、「この人、どういう経歴の人なの?」という情報は、まずはウェブで調べる。

だから、修正してこなかった、というのは、大きな問題である。




ショーン川上氏は、20164月開始のフジ系新報道番組「ユアタイム」へのレギュラー出演も決まっていたという。

「とくダネ」のコメンテイターなら、まだ、情報系ワイドショーという枠なので、社会問題や芸能ネタをいじるのがメインなので世間の風当たりも強くなかったと思いますが、報道ステーションや新番組「ユアタイム」となると、社会問題や政治問題、経済情勢を扱うわけで、「高卒」という経歴が明らかになってしまうと、よっぽどのコンサル実績や大ベストセラーとなった著作でもない限り、今までのイメージのままで番組出演するのは難しく、「活動自粛」は賢明な選択でしょう。




今回の騒動は、所属芸能事務所が、ショーン氏の業務内容がナレーションや英会話番組から、文化人系枠としての活動にシフトしていく中で、「ひとしれず経歴を修正」しておかなかったことが問題である。

ちなみに、ショーン氏の本名は、「川上伸一郎」というふつうの日本名らしい。

この情報は、私は以前から知っていたが、ハーフやクオーターの局アナでも、本名とは違った幼少のころの愛称で活動しているケースもあり、あまり気にしていなかったが、今回の報道で、びっくりする方も多いだろう。

個人的には、「文化人枠でのテレビメディアへの復活」は難しく、ここは割り切って「クリスペプラー氏」や「ジョン・カビラ氏」のようナレーション主体のタレント活動をするのが、成功の近道だと思う。

ショーン川上氏が、次は、どんな戦略で「テレビメディアに復活」するか、注目していきたい。





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