2016年1月10日に、ラグビーの全国大学選手権で、帝京大学が、史上最多の7連覇を達成した。
学生スポーツは、当たり前であるが、4年間で学生が入れ替わるという特性がある。
そんな中で、7年間も大学王者に君臨するのは、すごいことである。
帝京大学ラグビー部を率いているのは、岩出雅之監督。
ご存知の方も多いと思うが、岩出監督自身は、学生時代の1978年の全国大学選手権で日体大のフランカーとして活躍し、日本一に輝いている。
卒業後は、滋賀県の八幡工業高校で体育教師をされ、花園(全国高校ラグビー選手権)に7連連続で出場させている。
その後、帝京大学に招聘され、現在は帝京大学でスポーツ心理学などを研究する教授をされている。
帝京大学ラグビー部は、試合の戦術や栄養管理も科学的根拠に基づいた管理をしていることで有名であるが、メンタル面もかなり特徴的である。
メンタル面で特徴的なのことのひとつが、
「上級生が下働きをする」
である。
一般的に、ラグビーに限らず、また、大学の体育系部活はもちろん、高校、中学の部活でも、下級生は、野球でいえば、球拾い、グラウンド整備、用具の後片付け、といった「下働き」は、下級生の仕事である。
しかし、帝京大学ラグビー部では、下働きを上級生がするのである。
その理由は、
「下級生はストレスが多いから心理的な負担を楽にする」
狙いがある。
確かに、下級生は、慣れない大学生活というただでさえ、心理的負担がある。
そして、クラブに入れば、下働きや上級生のシゴキがあれば、競技力を伸ばす以前に、やる気というモチベーションを一気に低下さえてしまう。
そこで、その心理的負担を、大学生活になれた上級生が率先してやり、下級生が練習に集中できる環境を作っているのだ。
狙いは、下級生の心理的負担を減らすことと、もう一つは、「チーム一丸」であろう。
ラグビーは言わずと知れたチームスポーツである。
しかし、上下関係が明確に形成されてしまうと、プレーにも遠慮が出る。
学年の上下に関係なく、力を発揮するために、「チームがひとつになる」は大事なことである。
この「上級生が下働きをする」の考え方は、ビジネス面にも応用できる部分があると思う。
2週前のメルマガで「モンゴル式組織体制」について触れたが、通じるものがある。
話は全然変わるが、岩出監督の姪っ子さんに、3月の名古屋ウィメンズマラソンで、リオ五輪マラソン代表を狙うノーリツ所属の岩出玲亜選手がある。
岩出玲亜選手は、10代のマラソン女子日本記録保持者である。
岩出玲亜選手の活躍からも、目が離せないですね。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ478号より)
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