2016年2月25日付のデイリースポーツによると、
(以下引用)
「関東学生陸上競技連盟は25日、毎年1月2、3日に行われる箱根駅伝の第4区、第5区の区間距離を来年の大会から変更することを発表した。第4区が18・5キロから20・9キロに延長、第5区は23・2キロから20・8キロに短縮された。」
と報じていました。
(引用ここまで)
今年の4区、5区は、2006年の第82回大会に設定された。
当時は、確か、マラソン対応できる選手の育成や中距離選手が箱根に参加できるために、という狙いで、4区が20キロ以下に、5区が最長区間になった気がする。
しかし、コース変更から10年以上が経ちその弊害が出ていることを関東学連も認めたということであろう。
記事では、コース変更理由を、
◇第5区の選手の生理学的負担が大きく、走行後半に低体温症や低血糖症に陥る例が多数発生していること
◇第5区の総合成績に対する貢献度が大きすぎること
◇第4区の延長については、距離を短くしたことでマラソンに順応できる選手の芽を摘み取っていることが懸念されること
となっているらしい。
個人的にも全くその通りだと思う。
1912年のストックホルム五輪にマラソン代表として参加した金栗四三さんが、五輪で世界のレベルを知り、「箱根から世界へ」が箱根駅伝のそもそもの始まりだったと思う。
その原点に立ち返れば、現在の箱根から日本を代表するマラソンランナーは、意外と輩出されていない。
スピード勝負の比較的短い距離の大学駅伝は、出雲駅伝と全日本学生駅伝がある。
箱根は、やはり、将来的には、マラソンを走るランナー育成という観点からも、最低でも区間距離は、20キロは欲しい。
また、箱根名物「山登り」は、見どころとしては面白いが、通常のマラソン大会の高低差は、せいぜい5~60mで、箱根の従来の5区の高低差のように約860mは、山岳マラソンであり、別競技と言ってもいい。
つまり、通常のマラソン大会のランナー育成の延長線上にはない。
ちなみに、今年の東京マラソンには、今年の箱根で活躍した青山学院の一色選手や東洋大学の服部勇馬選手など大学生がたくさん出場する。
昔は、大学生がフルマラソンを走ることはよくあったが、ここ20年ほど、若いうちはスピードを鍛え、マラソンはベテランになってからやるもの、という風潮があったためなのか、有力大学生のメジャーな国内マラソン大会への出場は極めて少なかった。
今年の箱根で2連覇を達成した青山学院の原監督は、マラソン志向の強い監督さんである。
箱根駅伝に関東以外の大学を出場させる案や駅伝を東京五輪の公開競技にする案も上げている方である。
青山学院が人気実力とともにある、要は、発言力があるうちに、マラソン選手の若いうちからの育成や駅伝の国際化をどんどん推進する宣伝マンになって欲しいものである。
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