子供のころに誰でも一度は読んだことのあるイソップ童話のひとつに「北風と太陽」があります。
お話の内容は、触れるまでもありませんが、「あるとき、北風と太陽が力比べをしようとなり、そこで、旅人の上着を脱がせることができるか、という勝負をすることになった」あのお話しです。
このお話しの結末は、周知の通りですが、ここから得られるわたしたちの「学び」は、月並みですが、
「力ずくで無理に人を動かそうとしても、人は、かえって頑なに心を閉ざしてしまうが、温かく、気づかせるような言葉や態度を取ることによって、自ら進んで行動するようになる」
ということでしょう。
要は、「乱暴に物事を進めるよりも、何事にも適切で効果的な手段が必要である」ということなのです。
話は少し変わりますが、わたしが初めて行った海外旅行先は「ニュージーランド」で学生の時でした。
知り合いの旅行代理店を通じて取得した航空チケットの航空会社は「ニュージーランド航空」。
ニュージーランド航空のフライトアテンダントさんは、当然、ニュージーランド人の方ばかりで日本語が基本的に通じません。
しかし、日本発着便のためか、ひとりだけ日本人のアテンダントさんが搭乗していました。
長時間のフライトでしたので、当時、学生だった私たちはだんだん飽きてきて、日本人のアテンダントさんが近くを通るたびに、話しかけたり、カメラのシャッターを押してもらったりと、呼び止めまくって、まさにやりたい放題(笑)
挙句の果ては「機内食ではお腹がいっぱいにならなかった」と甘えると、手元をブランケットで隠して「カップヌードル」を他の乗客には内緒でいただいたりもしました。
その後、社会人になり、仕事で飛行機の海外路線に乗ることも何度もあり、国内路線に至っては、搭乗回数も、数年前に、JALだけで、優に500回を超えましたが、あの時のニュージーランド航空のフライトアテンダントさんの気さくな接客態度を超える方に出会っていません。
少々、脱線しましたが、現在、ニュージーランド航空といえば、世界的に話題になっているのは「機内安全ビデオ」のユニークさでしょう。
通常、機内安全ビデオといえば、毎回同じような映像と注意事項(当たり前ですが)に飽き飽きして、見る気も起きません。
特に日本国内で現在活躍している某LCCは、「何度も当社をご利用いただいている方でも必ず安全のしおりに目を通してください」と「冷たい口調(主観ですが)で強制的な」機内放送が入るたびに、「なんか上から目線で余計に見る気にならないなぁ」思う。
しかし、ニュージーランド航空では、ご存知の方も多いと思いますが、有名な映画とコラボしたり、「フィットネス編」「ボディペイント編」「オールドスクールスタイル編」など、乗客の目が釘付けになる趣向を凝らしたものばかりです。
http://tabizine.jp/2014/03/03/6667/
このニュージーランド航空の機内安全ビデオを見るたびに、わたしはイソップ童話の「北風と太陽」を思い出すのです。
日本のサービス業は、全般的に「おもてなしの心が行き届いた接客サービスがなされている」、とよく言われます。
けれども、機内の安全ビデオや案内に関しては、「事務的で工夫がない」と個人的には感じる次第です。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ429号より)
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