2016年2月3日付のTBSのニュースによると、日本医師会と日本航空が提携したという。
提携内容等は、
◇提携の運用は2016年2月15日から開始
◇日本医師会が発行するICカードの情報を医師が日本航空のウェブサイトに事前登録
◇機内で急病人が発生した際に医師が速やかに応急処置できる仕組み
◇不測の事態が起きた場合、客室乗務員が座席を把握して、直接協力を求める
ということらしい。
ニュースによると、日本航空では、年間で約360人の急病人が発生しているという。
ポイントは、国家資格を持った医師(日本医師会に登録された医師)が、どの程度、日本航空のウェブサイトに登録するかどうかである。
大雑把すぎるが、ざっくり試算してみた。
◆おおよそ、日本の医師の数を30万人とする。
◆仮に、9割の医師がJALに乗る(マイレージバンクに登録)として、27万人。
◆実際にJALを利用する人は、「私はANA(全日空)派」という人もいるだろうから、50%ととして、13万5千人。
◆そのうち、2割の人がJALのウェブサイトに医師情報を登録するとして、2万7千人。
◆医師が飛行機に月に1回程度乗るとしたら、1日あたり飛行機に乗っている医師の数は2250人
◆JALの1日の発着回数を2000便とすると、1便当たり1.125人の医師が搭乗している
という計算人になる。
前提となる数字が、「私の独断的数字」なので、実際は、どうなるかわからないが、上記の試算上は、「医師がひとりは飛行機の乗っている」と考えられる。
しかし、実際は、「医師の偏在」問題と一緒で、羽田発着便には、医師が必ず乗り合わせていても、地方路線には、乗り合わせている確率は相当下る気がする。
医師会とJALは、医師の登録状況を見ながら、実際の医師の搭乗状況と比較して、弱い路線や地域の医師の登録を促していく必要があるだろう。
しかし、実際には、プライベートでのんびり旅行をしたい時は、「医師の使命感」が働くのだろうか?
日常の飛行機利用時は、医師としての矜持や使命感があったとして「人助けしたい」と考えても、のんびりプライベート旅行の時は、「静かに過ごさせてくれ」、と考えれば、JALのウェブサイトへの医師の登録をためらうのではないだろうか。
したがって、歯科医師会や看護師会ともJALは協力して、医療従事者の登録を増やさないと、このシステムは機能せず、結局は、急病人が出た際は、「医師の方いませんか?」というドクターコールが必要になるのではないかと思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ475号より)
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