製造業や卸売業、小売業の企業が「環境対策に取り組む」場合、定番なのは、やはり、消費電力の削減である。

「消灯する」といった「不必要な電気を使わない」ことや「装置や設備、照明、暖房、オフィス機器の消費電力を削減できる機器に変更する」といった「使用電力の削減」は、いまや常識的な話であるが、発想が、そこから抜けないと、環境対策というのは薄っぺらいものになってしまう。

その先に考えるべきは、作業方法を見直して、機器の使用時間帯や時間を工夫して削減するといったことが重要になる。


「廃棄物の削減」に関しても、「分別の徹底」は、リサイクルできるものと燃やしたり埋め立てたりして捨てるしかないものとを分けるのははじめの一歩。

次の段階は、「廃棄物となるもと」に着目して、例えば、材料の切断であれば、効率の良い加工に改善することで、廃材が減る。


・・・そんな発想で、環境には、取り組んでいくべきであるが、201616日の時事通信の報道では、食品メーカーのキューピーが、マヨネーズ製品の賞味期間を現在の10ヶ月から1年に延長すると発表したという。

(対象製品は、キユーピー マヨネーズ(内容量50450グラムの5商品)、キユーピーハーフの全商品)


記事によると、製造工程で触れる酸素の量を減らし、配合を工夫することで、賞味期間が延長できたという。

要は、おいしさが保てる期間を延ばす改善をしたわけだ。


賞味期間の延長は、卸売業者や小売業者、消費者における「賞味期間切れによる廃棄物発生量の抑制」につながる。

つまり、環境対策のひとつである。

ポイントは、消費者の意識。

一般的に、卸売業者や小売業者には「3分の1ルール」がある。


要は、1年であれば、3分の14ヶ月を賞味期間が切ると、出荷しないといったルールである。

このルールはおおもとをたどれば、消費者が、賞味期間が短い商品を嫌うからである。

消費者としては、当然の発想であるが、もうちょっと「賞味期限に対するゆるい感覚」を持っても良いと思う。

個人的には、すぐに使い切ることが見込まれていれば、マヨネーズであれば、割り引きされていれば、賞味期間が残り1ヶ月でも躊躇なく購入すると思います。


こうした食品メーカーの工夫は、どんどんやって欲しいと思う、

また、私たちも、環境対策の一環となっていることを意識することも大事であろう。



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