2015年12月28日付の時事通信によると、
(以下、記事より引用)
「業績不振にあえぐ日本マクドナルドで、大量の店舗を閉鎖するリストラが本格化している。2016年1月末までに都市部の大型店を含め全国で190店を閉める計画で、店舗数はピーク時のおよそ4分の3となる。跡地にライバルのハンバーガー店が進出する動きもあり、マクドナルドの「独り負け」の様相となっている。」
(引用ここまで)
と報じていました。
マクドナルドの店舗数がピークだったのは、2002年12月末で3892店、現在(2015年11月末現在)は、2975店なので、約13年で917店舗が閉鎖したことになり、記事の言う通りで、ピーク時の4分の3である。
マクドナルドが消費者の信頼を失ったのは、「中国の取引先工場での期限切れ鶏肉使用や異物混入問題」ということになっているが、確かに「子供に安心して食べさせられない」と心配する親が、別のハンバーガー系ファーストフードやミスタードーナツなどに流れた影響も大きいと思う。
ただ、個人的には、首都圏の駅前店舗であれば、訪問先への待ち合わせまでの時間を過ごしたり、資料の作成や見直し、PCメールのチェックと返信などの用途で、よく利用させてもらっている。
珈琲をじっくり味わう、あるいは、仕事仲間との時間つぶしでお茶する、となると昔ながらの「純喫茶」を利用したいが、ひとりで過ごすには、価格的にも500円程度の購入で、どうどうと2時間程度は過ごすことができる。
ここ10年ほどは、年賀状のあて名書きは、年賀状ソフトでプリントアウトして、数時間の作業で「はい終了」、であるが、ひとこと添える作業は、マクドナルドに2~3時間程度こもって作業している。
ファミレスや純喫茶を利用したこともありますが、意外と落ち着かないので、結局、ハシゴして最後はマクドナルドに駆け込んでいる。
経済評論家やシンクタンクによると、マクドナルドがV字回復するには、もう少し店舗を閉鎖しないとダメだろう、という。
ただ、個人的には、マクドナルドが全国に約4000店舗近くあった時代が異常なのではないかと思う。
というのも、マクドナルドは、ハンバーガー屋である。
ハンバーガーという業態上、チェーン店としての高級飲食店にはなりずらい。
そうなると、消費者のニーズをつかんだ価格が高めの新商品や期間限定商品を投入しつつ、レギュラー品のリーズナブルな価格帯の商品というラインナップになる。
しかし、人間は、飽きやすい。
当然、マクドナルド以外の利用の選択肢も考えることになるが、その場合、他のハンバーガーチェーンやファミレスなどが競争相手になる。
したがって、収益性が見込める商圏への出店は、ピーク時の数は過剰であり、適正数がどの程度なのかはわからないが、感覚的には、2500~3000未満なのではないかと思う。
仮に、日本マクドナルドが、純損失を減らし、黒字経営に転換するためには、
◇地域特性にあった特色あるメニューと品揃えとサービスの提供
◇高級店舗型マクドナルドと低価格帯の店舗といったブランドの多様化
◇鉄道各社やニトリなどとの提携と関連施設への出店
といったアイディアで成長性を期待するしかない。
アメリカ本社が持つ50%保有する株式を33%に下げるという話もあるが、33%ではまだ、アメリカ本社に株主としての拒否権があり、役員選任などに影響力を残している。
日本の外食産業事情を知った経営者を向かい入れて、大胆な改革を実行できれば、まだまだ、復活の芽はあるとわたしは思う。
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