2004年4月に「名キャスターとされた久米宏さん」の「ニュースステーション」の後番組としてはじまった「報道ステーション」の古舘伊知郎キャスターが2016年3月でキャスターを降板するという。
これで、今年3月末で降板したNHKのニュース9の大越健介キャスター、降板が噂されるNEWS23でコメンテイターを務める岸井成格氏、そして古舘さんと、夜の主要報道番組の安倍政権に「モノ申すキャスター」は、一掃されることになる。
憲法改正に向けて、並々ならぬ官邸の気合が感じられると考えるのは、考え過ぎだろうか。
また、古舘さんの降板に関しては、2015年の報道ステーションの放送は12月23日で終了したが、その翌日の24日に飛び込んできた突然の降板話に関係者は首をひねっていると2015年12月24日付の毎日新聞が報じていました。
「関係者が首をひねった」と報じられている部分は、
◇古舘さんがキャスターを辞める理由
◇政権とニュース報道の関係に対して対応がない時点での降板
という点になるようだ。
やはり、「古舘キャスター降板」と聞いて、話題になるのは2015年3月に、コメンテーターとして出演していた元経済産業官僚の古賀茂明さんが生放送中に政権からの圧力について触れて騒動になったあの1件である。
まだ、騒動から1年を経過しないうちでの降板となると、どうしても、この問題との関連性が疑われても仕方がないだろう。
ただ、古舘さんの記者会見を聞くと、
(以下、記者会見から引用)
「不自由な12年間だった。言っていっていいことと、いけないこと…大変な綱渡り状態でやってきた。10年を一つの区切りとして、また、別な挑戦をさせていただきたいと、早河さん(テレビ朝日会長)にお願いした」
「でも、あと2年ということで慰留され、頑張ってきた。今年の夏くらいでしょうか、12年を一つの区切りに、辞めさせていただきたいといって、慰留してくれたのは本当に感謝です」
「卒業というよりも、辞めたい、と言って辞めるのが正直なところです」
(引用ここまで)
とおっしゃっているから、それらが本音なのかもしれない。
いまでこそ「報道キャスター」としての印象が強くなった古舘さんですが、テレビ朝日の局アナ当時は、プロレス中継の派手な実況で注目を集めた。
また、フリーになってからは、「笑っていいとも」の食べるマッチや「筋肉番付」での過剰なまでもの事象の描写的表現、「オシャレ30・30」での阿川泰子さんとホストを務めゲストのトークを引き出していた印象が強く残っている。
つまり、古舘さんは「スポーツ・娯楽・バラエティ」を得意とするアナウンサーだったので、「えっ?!報道ステーションのキャスターが務まるの??」とキャスターに抜擢された当時は、かなり驚いたものです。
だから、「不自由な12年間」というのは、わかる気がします。
いくら、報道ステーションに起用されるときの口説き文句で「ニュース番組で自由に絵を描いて」といったといわれていますが、やはり、経済や政治を扱う番組では「制約事項も多く」、つまり、古舘さん流に言えば「不自由な面だらけ」だろう。
スポーツやバラエティなら、放送禁止用語さえ気にしていれば、ある意味やりたい放題の誇張した描写をバンバン言える。
それにしても、4月以降の後任キャスターは誰になるのであろう??
フリーアナウンサーの宮根誠司氏の名前が上がっているが(私はないと思うが)、仮になったら、当時の古舘さん以上の驚きを世間は持つであろう。
古舘さん降板後は、ぜひ、格闘技中継を実況する姿を見てみたいものである。
https://www.youtube.com/watch?v=GFIdrWEdkNA
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ469号より)
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