12月になり、まわりから「忘年会」という言葉をよく耳にするようになりました。
ちなみに、「忘年会」を訳そうとしても、相当する言葉がないそうだから、日本独特の行事なのでしょう。
一般的には、忘年会とは、「年内の苦労を忘れるために年末に行われる宴会」とか「今年1年の苦労を忘れて来年はもっと頑張りましょうの会」の意味ですが、ウィキペディアによると、「年末にその年の慰労を目的として執り行われる宴会」を「忘年会」とするならば、台湾では「尾牙」、中国でな「年会」、韓国では「送年会」という行事があるという。
江戸時代は、特権階級の人が「憂さを晴らす会」が忘年会だったといわれているから、まぁ、現代のようにいわゆる「飲みにケーション」が職場においても減った今、「忘年会と行事を利用しての親交を深め、1年間を振り返り、区切りを付ける行事」というイベント的な要素が、「忘年会」なのでしょう。
ここ10数年ぐらい前から「忘年会」ではなく「望年会」という言葉もよく耳にする。
意味としては、
「過ぎゆく今年を忘れるという後ろ向きなものでなく、来年に向けて大志を抱いて望む気持ちで行きましょうの会」
というようなことなのでしょう。
仮に「忘年会」が「嫌なことは飲んで忘れちゃいましょう」というネガティブなものと捉えるならば「望年会」は確かに「ポジティブ思考」的な発想で、「明るく希望を持って頑張りましょう」の意味と捉えられるので、好んで用いられる言葉ですよね。
ただ、個人的には、「望年会」という言葉、なんとなくですが、「苦手」です。
「今年1年の苦労を振り返り、それをみんなで共有して労をねぎらい、反省し、来年に向けて、また、みんなで力を合わせて、目標を持って、頑張りましょう」
の宴会と捉えれば、決して、忘年会はネガティブな会ではありません。
話は全く、変わりますが、「来年に向けて頑張る」といえば、この「頑張る」も「顔晴る」という表現を使う人がここ数年増えてきた気がします。
たぶん、「顔晴る」派の方の気持ちは、
「晴れやかな顔になるよう行動すること」
の意味での使用でしょう。
従来からの「頑張る」は、「顔をしかめて修行僧のように苦行に耐える」のような「つらい行動」のようなイメージがあるから「明るく楽しく晴れやかに頑張りましょう」のニュアンスが好まれるのでしょう。
こちらも、個人的には、「顔晴る」の「がんばる」は、なんとなく苦手で「頑張る」でいいじゃん派です。
「頑(かたく)なに気を張って必死こいてやる」は、上等じゃないか!
と私は思うのです。
ふだん、「業務改善指導」の中では「変わることが大事です」と言っている割には、「忘年会」にしても、「頑張る」にしても、「昔からのことば」が好きな私です(笑)。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ466号より)
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