少し遅くなりましたが、2015125日に開催された、柔道のグランドスラム東京の男子81キロ級で3位だった永瀬貴規選手に起きた“誤審騒動”の動画をあらためて、しっかり見てみました。


土曜の夜にスポーツニュースで見た時は、ひどいなぁ、と思っていました。

しかし、柔道に限らず、相撲やレスリングなど格闘技の場合は、審判の立ち位置によって、見え方が違う。


この試合の場合、主審が立っている位置を「奥側」とすると、組み合ったふたりの奥側から試合を見ていると、永瀬選手が、反則行為である「足取り」をしているように見える。

しかし、手前側からの映像では、シロウトが見ても、永瀬選手は、相手選手の柔道着の襟口(映像を見ると股座付近)をつかんで、投げ技を出しており、全く、反則行為ではないことがわかる。

https://www.youtube.com/watch?v=KF8tkcggUQ0


柔道の場合、主審、副審2人の合計3人が畳の上におり、畳の下には、審判委員のジュリーがいる。

彼らは、いろんな角度から撮影された映像を見ていると思うが、なぜ、「誤審である」ことに気づかなかったのだろう。

審判委員の力量に問題があったと言わざるを得ないだろう。


改善点として、

◇審判委員となるための力量基準や評価基準の見直し

◇ビデオ判定中の画像の会場スクリーンへの映し出し

といった点が挙げられるだろう。


それにしても、当事者の永瀬選手は、この件に関して、すがすがしい。

もっと、怒りをあらわにしてもいいと思うが、「五輪じゃなくて良かった」と前向きに捉えている。

うちら、外野からすれば、「グランドスラム東京」は、世界ランキングのポイント稼ぎのためにも重要な大会なのに、よく冷静でいられるな、すごいな、と思う。


8月の世界選手権で優勝しているから、その湯優もあるのかもしれないが、強豪と決勝で対戦しなかったことで、ラバル達への研究データが減った、と前向きに解釈して、研究されつくされないことのメリットを生かして、五輪では金メダルを獲得して欲しいと思う。



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