先日、テレビの情報番組を見ていたら、「ベランダ喫煙は違法」という話題が取り上げられていました。
テレビの内容はうろ覚えですが、確か、
◇過去に集合住宅におけるベランダ喫煙が裁判になり、非喫煙者が勝訴した判例がある
◇ここ数年で ベランダでの喫煙に関する苦情の相談が「山のように」くる
◇室内で喫煙し、換気扇で煙を室外に出すのもいけない時代になっている
といったことが番組で紹介されていました。
ちなみに、わたしもマンションに住んでいるので、住んでみて初めてわかったのですが、「ベランダは共用部分」なんですね。
一般的には、洗濯物を干したり、花壇を作ったり、自転車を置いたり、といったように「専用スペースとして使用」していますが、基本的には、「災害時にそこを通って避難するためのスペース」で、住民全体の共用財産です。
慣例的に、明文化された取り決めがなければ「ベランダを通常利用することは自由」と考えられていますが、「喫煙する」という行為自体が、時代の流れとともに「通常利用の範疇外」という価値観や常識に変わってきていると考えて良いのでしょう。
月並みな感想ですが、ベランダ喫煙は、
「時代とともに常識は変わる」
「常識の変化を理解していないと時代から取り残される」
一例と言えるでしょう。
それにしても、この話題を、20代の若者と雑談していたら、少し怪訝な顔をしていたので、その理由を聞いてみると、びっくりしました。
それは、「ホタル(蛍)族」という言葉を「知らない」というのです。
新語として「ホタル族」という言葉が出現した時は、「家族に嫌われ外でタバコを吸うおとうさんたち」という意味から、「父親の権威失墜」という現代社会の世評の象徴として捉えられました。
しかし、今の時代は、「喫煙者は家族どころか、他人にも迷惑をかけない場所でタバコを吸う」ということが当然の常識となり、そもそも「ホタル族」という概念は当たり前すぎで、今では「死語」と化しているのでしょう。
言葉はその時代の価値観とも大きくリンクしているので、「この言葉はすでに死語となりつつある」と見極められる感覚も、時代に取り残されないためには重要(時代遅れでもいいという考え方や価値観もありますが)なのでしょう。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ459号より)
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