20151127日に、「走る爆弾娘」と呼ばれたオウム真理教の菊地直子元信者(43)が、東京高等裁判所で第2審判決を受け、逆転無罪となった。


菊地被告は、弁護士を通じて、

「きちんと事実関係を見ていただき、感謝申し上げます」

といったコメントを発表した。



大島裁判長が、判決に言い渡し後に、菊地被告に対して、

「当時はわからなかったとしても、この事件で重篤な被害を受けた方がいる。それ以外にも客観的にはあなたの行為によって被害を受けた方々がいることを、心の中で整理をしてください」

と語ったという。


そして、菊地被告も、

「私が運んだ薬品で作られた爆弾で、何の落ち度も責任もない方に、重篤な被害を与えてしまった。本当に申し訳ありませんでした」

「事件後自ら出頭することをせず、そのために多くのご迷惑をおかけしてしまいました」

と謝罪を発表した。


シロウト目線であるが、一般的には、当時の状況から「菊地被告が薬品がテロに使われるもの」と認識していなかったことは、理解しがたい。

しかし、当時教団幹部だった土谷死刑囚や新実死刑囚から裏付けとなる証言が得られなかったことから「菊地被告が認識していたという客観的な事実はない」という判断からの今回の判決であろう。


検察は、

「逃げ得ではないか」

という声が内部で上がっているという。

確かに、当時、逮捕されていたら、おそらく、菊地被告は、運搬物の目的に対して認識がありとして、有罪と認定されていただろう。


けれども、逆に考えれば、27日の2審判決を「正」として考えれば、間違った判断がされて判決が出た可能性もあるわけだ。


メディア情報だと、菊地被告は、まだ、麻原教祖への帰依が残っているという。

当時、末端信者であった菊地被告は、「自分で判断する権限」はもちろんないし、信じている教祖からの指示だ、と教団幹部に言われれば、深く考えないで、薬品の運搬を行ったというのは、否定できなくもないことではないかと思う。


菊地被告のオウム真理教への入団経緯は、陸上での故障が原因だという。

ランナーは故障すると走れないことから、精神的にやられる。

そんなときにオウムと出会った菊地被告だから、何も考えずに指示通りに動いてしまったのであろう。



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