町の本屋さんはどんどんなくなりつつあるが、その代わりに、コンビニで扱う書籍が増えてきた気がする。

以前は、コンビニで買える文字媒体は、雑誌か新聞が中心であったが、最近は、「移動中の飛行機の中で読んじゃおう」と思える本も多い。

先日、「トヨタ式仕事改善術」という漫画と文章が入り混じった本があったので、「移動中の読物」として買ってみました。


内容的には、すべて勉強したことがある内容ですが、あらためて漫画で説明されていると、なるほどね、と思うところもあって、いい意味で良質な暇つぶしになりました。

ご存知の方も多い月並みな「改善ネタ」ですが、その中のひとつを紹介させていただくと

「わかりやすい資料は紙1枚にまとめる」

というもの。


「紙1枚にまとめる」技術のポイントは、

◆用紙はA4A31

◆内容は3つが理想

(例:「目的」「概要」「スケジュール」「予算」「メリットデメリット」など)

◆内容ごとフレームを作り箇条書きで3つに絞る

◆箇条書きは1行以内に収める

◆文字のフォントはHGP創英角ゴシック

◆文字サイズはタイトルが1214、フレームタイトルが1112、フレーム内の文字は1011

ということです。


要は、「読み手は忙しい」「読み手の集中を切らさない」という「読み手の立場に立ったまとめ方」をする「おもてなし」の精神が詰まったまとめ方がポイントなのだ。


このまとめ方は、書き手にもメリットがある。

例えば、

◇書きたい情報が整理できる

◇自分の考えがまとめられる

◇結果的に資料作成時間が短縮できる

といった点である。


私は、講習会で、論理的思考力やロジカルシンキングに関するセミナーをすることがあるが、「筋道を立ててわかりやすく伝える」といった点において、この「紙1枚にまとめる」は優れているし、書き手もこのまとめ方を習慣化することで、論理的思考力が身に付くであろう。


ただ、気になるのは、「読み手側の能力」である。

「わかりやすく伝える技術がふんだんに詰まった資料」

ばかりを普段目にしていると、「ものごとが単純化され過ぎるきらい」があると思う。

つまり、

「難解な文章を読み解く力の低下」

「わかりにくい話をする人や書き手の文章を読む機会の減少」

につながる。

したがって、読み手側の思考パターンは極めてシンプル思考となり、複雑なものごとを解析する能力が発達しないだろう。


読みやすい文章や資料ばかりを見ていると、こうした弊害があると想像されるので、たまには、「がっつり文字がぎっしり詰まった難解な文章」

も「頭の体操やストレッチ、筋力アップ」のつもりで、意識的に目に触れさせることが大事である。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ453号より)



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