20151120日に、大相撲の第55代横綱で日本相撲協会の北の湖敏満(本名・小畑敏満)理事長(62歳)が午後6時55分、直腸がんによる多臓器不全のため、福岡市内の病院で死去した。


それにしても、びっくりな訃報だった。

というのも、3日前の今場所10日目に猫だましを繰り出した横綱白鵬の取り組みに対して、

「前代未聞。負けたら横綱として笑いもの」

と苦言を呈したことが報じられていたばかりだからだ。

「相撲は勝てば良いわけではない。何より訴えたのは強さとともに備えるべき品格」というのが、相撲協会が考える横綱像。

北の湖理事長がおっしゃるように、白鵬の場合、堂々とした横綱らしい体躯の持ち主だから、相撲協会が理想とすり「横綱相撲を取って欲しい」というのは、今後の相撲界を思っての切なるメッセージだったのだろう。

もしかしたら、北の湖理事長自身、自身の死期が近いことを悟っていたのかもしれない。


メディアの報道によると、死因は「直腸がん。多臓器不全」だという。

北の湖理事長は19日夜に持病の貧血の症状を訴え、20日朝に救急車で福岡市内の病院に運ばれて入院し、その後、血圧が低下したものの、点滴治療などで容体は安定したという。

だから、まさに「容体が急変」だった最期なのだろう。


北の湖理事長に対する個人的な想い出は、私は、アラフィフなので、子供の頃は、「本当に憎たらしいぐらい強い横綱」だった。

横綱北の湖の顔つきや取り組みがふてぶてしく見えて、同時代に活躍した横綱輪島や大関魁傑、増位山を応援していた。

千秋楽は、北の湖VS輪島の結びの一番が本当に楽しみであった。

しかも、彼らの取り組みは、一瞬で決まらず、がっぷりと組んだ戦いだったから、今でも頭の中に深くその取り組みが刻まれている。


それにしても、62歳は、早すぎる死だ。

前理事長の魁傑は昨年5月に66歳で亡くなったが、関取の死は早い。

現役時代にからだを痛めつけていることも死の早さと関係があるのだろうか。

もう誰にも破られないであろう212か月での横綱昇進を果たした北の湖理事長。

ご冥福をお祈りしたい。



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