「ため口」とは、ご存知のように、「敬語を使わずに、相手と対等な口をきいたり、馴れ馴れしく話すこと」を指す。


「日本語俗語辞書」によれば、(以下引用)

タメ口とは「対等」「同じ」を意味する俗語

◇『タメ』に『口(口ぶり)』をつけたもので、対等な言葉使い、つまり友達口調を意味する

◇『タメ』は元々賭博用語だが、これが不良少年に広まる過程でタメ口という言葉は生まれた

◇当初は不良少年が好んで使ったが、1970年代末のツッパリ・ブームで若者全体に広まる

タメ口は後輩など目下の者に「タメ口でいいよ」といった好意的なものから「なれなれしい言葉使い」という意を含み「タメ口使ってんじゃねえぞ」と敵意を表すものまで様々なシーンで使われる

(以上、引用抜粋)

とある。


学生の頃は、自分では、「敬語」を使っているつもりが、先輩からは、「ため口」っぽく受け取られたことがあり、こっぴどく叱られてから(叱られるというより、ヤキが入りました)目上の人と話すときは、慇懃無礼一歩手前ぐらい、一時期は気を使って話していたことがある。


外見がみるからに優しそうだったり、タレ目で、常に笑っているように見える人は別であるが、私の場合、ぼーっとして無口でいると、顔の表情は「怖い」印象を与えるので、話し方や態度は、特に、初対面や付き合いの浅い人と接するときは必要以上に腰を低くした態度で、丁寧な口調で下手(したて)にしゃべることにしている。


社会人になって、サラリーマンになってから、年齢にして、5~6コ年下の後輩が入社してきたときに、めちゃくちゃ「ため口」の子がいて、面食らったことがある。

学生時代の部活なら、即行で、正座させて説教であるが、社会人を職場の先輩とはいえ、上司でもない私が注意するのもなぁ、と思って放置してしまった。

その後、わたしは転職し、10数年ぶりにあったら、相変わらず「ため口」気味だったので、きっと誰にも注意されなかったのだろうし、注意されても、悪気がないから、直す気もないのだろう。

要は、テレビによく出るマナー講師の平林都先生のような方に、徹底的に矯正されない限り、身についてしまったしゃべり方は、基本的には変わらないのだろう。


わたしは、学生時代や年功序列の会社組織のような「縦社会」でない限り、基本的には大人になったら上も下もない、と考えるので、あるコミュニティに学校の後輩がいても、「呼び捨てや君付け」はせずに「○○さん」である。

だからもちろん、しゃべり方も、年下であっても「敬語」である。


ある時、少し行動を共にしている年下の知り合いに対して、別の知り合いから、

◇ため口で不快だ

◇挨拶がない

といったクレームが入った。

本人は、まったく悪気はないのは、よくわかっているが、相手にはそのように映るのだろう。

一応、注意をしたが、お箸の間違った持ち方が、大人になって直せないように、悪気がないから、根本的には、直らないだろう。

要は、幼少期から遅くとも学生時代までの育った環境、家族や周囲の「しつけ」で決まるのだと思う。


「ため口」なしゃべり方など、人間のキャラクターは、若いころに基本的には形成されてしまい、相当、「直さねば」という自覚がない限り、大人になってからでは、「箸の使い方」と一緒で、直らないものと思った方がよさそうである。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ421号より)


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