20151029日のNHKクローズアップ現代は、

海に漂う見えないゴミ ~マイクロプラスチック の脅威~」

と題した環境汚染の内容だった。


ざっくりした内容は、

◇マイクロプラスチックが増え続け生態系への影響が懸念されている

◇海鳥を解剖すると海鳥の脂肪から有害物質PCBが検出された

◇PCBは食品公害・カネミ油症の原因となった有害物質

◇プラスチックは油に溶けやすいPCBなどの有害物質を表面に吸着させる働きを持っている

◇海鳥が食べると、有害物質が体内に溶け出し、脂肪や肝臓にたまっていく

◇東京湾のイワシを調べると、64匹中、49匹から平均3個のマイクロプラスチックが見つかった

◇マイクロビーズのような小さなプラスチックがプランクトンに取り込まれていることが確認されている

◇食物連鎖の中で、有害物質が濃縮されていくことが懸念される

という内容です。


20149月にアメリカのカリフォルニア州で、スーパーや食料品店などで配布される使い捨てのレジ袋を全面的に禁止する全米初の条例が可決された。

この条例は、下水路を詰まらせ、不足するごみ処分場対策として立案されたという。


CO2排出増加と地球の温暖化」との因果関係については、環境学者の中でも、意見が分かれるところであるが、カルフォルニアのように、下水路を詰まらせ、ごみ処分場がいっぱいになるという事態は、私たちの日常生活にも直結する喫緊の課題なので、「環境問題は重要である」と誰もが理解できるため、条例で「どーん」と決めてしまうのがいいと思う。


クローズアップ現代が取り上げた冒頭の話も「海洋生物への影響」は、生態系にももちろん影響を与えるが、海洋資源を食用とする習慣の高い日本人にとっては、こちらも「だれもがヤバい」と感じる話題である。


事例は違うが、「路上喫煙禁止」の条例は、制定された当時は、「そこまで条例で決めちゃうの?」という感覚が全くなかったわけではないが、決まってしまえば、今は、「喫煙は特定の場所で吸うもの」という社会常識となっている。


しかし、カリフォルニア州が制定したような条例制定は、日本では、関連業界の猛反発を受け難しいのかもしれない。



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