2015年10月16日(日本時間17日)に、シカゴで、ボクシングのWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦で、王者・河野公平選手(34=渡辺)に同級2位・亀田興毅選手(28=亀田)は、3―0で判定負けした。
試合後に、亀田選手は現役引退表明をした。
亀田選手によると、2014年に河野選手とのタイトルマッチが決まった時点で、勝っても負けても引退する、と決めていたという。
それにしても、亀田選手の引退で、10数年におよぶ「亀田劇場」が終焉を迎えたと思う。
思い起こせば、亀田選手は、マスメディアに作られたヒーローだった気がする。
「父子家庭」「3人の男兄弟がボクサー」「ボクシングマンガ(あしたのジョーなど)のようなトレーニング」といった背景をマスコミが取り上げた。
そして、プロデビューから、実力がよくわからない外国選手と戦い続けて、KO勝利の連続。
世間は、興奮した。
しかし、ボロが出始めたのが、2006年8月の最初の世界王座獲得となったランダエタ戦。
ランダエタのパンチにダウンを喫したが、その後、なんとか判定勝利。
けれども世間は「疑惑の判定」と批判した。
http://blog.logcom.jp/?day=20060808
亀田選手のボクシング人生は、結果的には、「日本人初の3階級制覇」という偉業を成し遂げている。
しかし、その後、3階級を達成した井岡選手と比較すると、評価は、低い気がする。
最初は、マスコミも亀田家を取り上げることで「視聴率が取れる」と踏んで、持ち上げていたが、亀父の言動、弱い外国人選手との試合ばかり、世界チャンピオンになったら、KO勝利が激減、記者会見で世間をバカにしたようなため口や相手を威嚇するような態度、といったことで、世間を敵に回した。
世間を敵に回しても、視聴率が取れれば、マスメディアもテレビも「持ち上げ続けた」だろうけれど、数字も取れない。
メディアは冷たいもので、数字が取れないと手のひら返しで、バイバイである。
やがては、日本プロボクシングコミッションからも、亀田家は「厄介者」として、いろいろと理由をつけて、日本での興行権等をはく奪し、日本のリングから追い出した。
おそらく、この時点で、亀田選手は、「もうだめや」と悟ったに違いない。
そして、ボクシングに対する魅力も失っていったのかもしれない。
うわさでは、亀田選手は、テレビのインタビューで見せる顔とは違い、実際は繊細で、気配りのできる人物との声もある。
つまり、「話題性のためにヒール役を演じていた」という説である。
これから、タレントとして生きていくとしたら、相当、キャラを変えてわたしたちの前に再登場してくるのかもしれないなぁ、と思う。
【好評発売中!】
『ちょロジ ニュースで学ぶ7つの思考法』(パブラボ刊)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434176552/bloglogcom-22/ref=nosim/
【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓
(パソコンでアクセスしている方)