各メディアは、

20151013日に、警視庁捜査2課は、収賄容疑で、厚生労働省情報政策担当参事官室室長補佐のN容疑者(45)を逮捕した」

との報道がありました。


この収賄事件は、「国民一人一人に12桁の番号を割り当てる税と社会保障の共通番号制度」、いわゆる「マイナンバー制度」の導入に絡む収賄です。

ニュース報道によると、室長補佐の容疑者は、

「平成23年秋に、マイナンバー制度の導入に絡むシステムの契約を受注できるようIT関連業者に便宜を図った見返りとして、現金約100万円を受け取った疑いが持たれている」

そうです。

また、このシステム契約を受注したコンサル業者に、発注書の仕様書も書かせていたというから、業者が受注できるのは半ば当然です。


それにしても、室長補佐であるN容疑者は、その経歴や風貌から「異能の官僚」として注目されています。

具体的には、

◇高卒のノンキャリア

◇ウエーブのかかった髪に鼻まで下がった眼鏡

◇ワインレッドのシャツに黒のネクタイ、くるぶしまでの長いトレンチコートという身なり

◇北海道大学や東北大学で客員准教授を務めていた

◇省内には、通常の半分ぐらいの日数しか出勤していない

◇医療情報システムの知識に詳しい

等である。


N容疑者は高校卒業後の平成3年に国立病院の事務官として採用されて、平成17年に係長として厚生労働省の本省に転任し、平成19年以降はシステムの導入や企画立案を担当して、現在まで、その専門知識の高さから異動していないという。

個人的には、現場出身で、特定業務の専門知識に長けたノンキャリの存在は重要であると思う。

しかし、今回の事件で、関連業者との癒着を恐れ、キャリア官僚のように、専門知識を身に付ける前に頻繁にノンキャリも異動するような人事システムになることは、必ずしも歓迎されるべきことではないと思う。


N容疑者は、一部報道によると、専門知識の深さと仕事に対する熱意から、上司がコントロールできなかった、という話も聞く。

異動人事システムの見直しも必要ではあると思うが、N容疑者の勤務実態や仕事の管理ができる上司を配置してこなかった厚労省サイドにも問題があるように思う。


それにしても、平成13年に厚生省と労働省が一体になって厚生労働省が誕生したが、この手の収賄事件は枚挙にいとまがない。

人事制度、職員のマネジメント、業者選定システム、省内監査制度・・・など、見直しを図るべき問題が山積みである気がする。



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