2015年9月15日付の産経新聞によると、
(以下引用)
「静岡市葵区大岩本町の城北公園に展示されているD51形蒸気機関車(SL)が15日、引き取り先の栃木県真岡市に向け、出発した。引退後約40年にわたり、市民の憩いの場に展示され、老若男女に愛されてきた「デゴイチ」。11月からは真岡鉄道真岡駅前の「SLキューロク館」で余生を過ごすことになる」
という。
記事によると、このデゴイチは、現役時代は、北海道を走っていたという。
年代でいえば、1970年代後半であろう。
わたしは、学生時代を静岡で過ごしたので、城北公園には、何度か足を運んだことがあり、デゴイチが展示されているのを何度か見た。
(たぶん、写真を探せば、撮影した画像もあるはず)
そのため、このニュースを知った時は、「懐かしい。でも、城北公園から無くなっちゃうんだ、なんでだろう?維持費がかかるのかな」と少し感慨があった。
このデゴイチにとって、現役時代を第一、城北公園展示時代を第二とすれば、真岡鉄道に引き渡されるのは「第三の人生」といえるのかもしれない。
ニュースで気になったのは、2点。
ひとつは、旧国鉄時代に、SLに乗務した経験を持つ方が、まだ、60代でいらっしゃること。
もうひとつは、デゴイチの移設作業である。
今回の移設作業の中心人物は、SL乗務経験のある関根さんという方で、御年67歳。
おそらく乗務されていた頃は、20代後半~30代前半ぐらいまでだと思うが、そんな40年以上も前の経験が、よく今になっても活かせるよなぁ、という知識というか、記憶力、経験値に感服です。
もう一つは、移設方法。
「後部の炭水車」、「前部の車体」、「車軸」の3つに分離されて、大型トレーラーで運び、おそらく、どこかの工場に運ばれ、補修作業を施して、真岡鉄道で展示されるのであろう。
たぶん、城北公園から、真岡鉄道への移設にあたり「輸送を受注した組織」があると思われるが、単純にありきたりの確立された方法で「右から左」に移設するのであれば、「輸送工程の計画(製造計画)」のみの仕事である。
しかし、この移設作業は「老朽化した車両を安全かつ状態を維持して運搬設置する」というミッションを成功させるため、創意工夫が随所に盛り込まれている。
つまり、「輸送方法の設計(企画)」がされている。
マネジメントシステム的に考えれば、「設計・開発」が適用された仕事なのである。
よく、輸送事業者のマネジメントシステムを拝見していると、「輸送サービス業に刃設計プロセスはない」とおっしゃる方や組織が多い。
しかし、このような移設には、まず間違いなく「この輸送物(老朽化したデゴイチ)に対する最適な条件となる輸送プロセスを企画し(設計)、その企画を遂行できる輸送計画(製造)が必要」となる。
話はそれますが、移設先であるあらたな「展示サービス」を実施される真岡鉄道側は、「最適なデゴイチの状態保存」という観点で、「展示サービスの企画(設計)」業務が生じるかもしれない。
(※輸送サービスを実施する側が、展示物のメンテナンスを含めた状態管理を企画するところまで業務として請け負っていれば、真岡鉄道側の業務は、「展示サービスの確実な実行(製造)」という製造業務のみかもしれない)
真岡鉄道に移設された後のデゴイチを、いつか、見に行って、その辺の事情も聞いてみたいと思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ455号より)
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