プロボクシングの亀田興毅選手は、WBAライトフライ級、WBCフライ級、WBAバンタム級の元世界王者で、3階級を制した日本人初のプロボクサーとして知られている。

また、「3階級制覇」は、「アジア人として3人目」である。


一昔前であれば、「3階級制覇=超すごい!」といわれましたが、亀田興毅選手は「超すごいプロボクサー」とは、世間から言われない。

「なぜなんだろう??」と考えると、まずその理由は、現状のボクシング界の特殊性でしょう。


現在、日本ボクシングコミッションが認めたタイトル認定団体は、WBA(世界ボクシング協会)、WBC(世界ボクシング評議会)、IBF(国際ボクシング連盟)、WBO(世界ボクシング機構)の4つあり、1団体の階級は17あります。

そのため、「自分の階級の世界王者」が「4人」いるし、単に「ボクシングの現世界王者」といえば「17階級×4団体→68人」もいるわけです。ボクシングコミッションが認めた団体はWBAWBCだけでしたので、同じ階級の世界王者は「2人」でしたが、現在は「4人」なので、「すごい」と思われにくくなった理由の一つでしょう。


余談ですが、素人論的には「世界王者なんだから1つの階級に王者は一人」というのがわかりやすいのではありますが、プロボクシングの場合、試合間隔が長い(3~4ヶ月)ためなかなかタイトル奪取のチャンスがまわってこないため、「複数のタイトル認定主要団体が存在する」という状態は、仕方がないともいます。


話を戻すと、「超すごい」といわれない理由のもうひとつは、「亀田選手の戦歴の中身」でしょう。

以前なら「2階級制覇」とか「プロ何戦目で世界王者」とか「無敗の王者」といった『戦績』は「称号」でした。

しかし、現在では、4団体あるし、タイトル認定団体からの「指名試合」を除き、自ら対戦相手を選べるスポーツです。


亀田選手の場合、一般論ですが、「世界タイトルマッチは全部で22試合」ありますが「あまり強い選手が少なく、自分にとってやりにくい相手とは戦わない」という方針です。

これは、「世界チャンピオン」という称号を宣伝材料にして、スポンサー収入をえるというビジネスモデルとしては、成功だと思いますが、今の時代は、前述したように「世界チャンピオンがたくさんいる時代」なので「いかに大物を倒して己の強さを示せるか」がボクサーの価値を決める時代だからでしょう。


ボクシングの話が長くなってしまいましたが、わたしが趣味としてやっている「マラソン」の世界も、「戦績」が「その選手の価値を決める」という側面があります。

そのため、一流選手は「戦績」に傷がつかないように、出場レースを絞っているし、調子の悪いレースなら、最後まで走り切ることはせず「DNF(途中棄権)」しています。


「マラソンの一流選手」で「戦績」をまったく考えなくなった選手のさきがけは、公務員ランナーの川内優輝選手でしょう。

従来のランナーなら「出場大会」「出場レースのタイムと順位」を「戦績に傷がつく」として気にしていましたが、川内選手は、全く気にしません。

その理由は、「多くのレースを練習の一環」として捉えているからです。

「マラソン選手の戦績」の概念を変えたのは「川内優輝選手」といえるでしょう。


「スポーツ選手の戦績」は、昔のように、単に「何勝何敗」や「タイムや順位」が「称号」になった時代ではなく、いまは、「その中身」がその選手の価値(世間からの評価)につながる時代となったといえるでしょう。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ426号より)


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