2015年9月2日付の北海道新聞によると、
「JR北海道とJR東日本が来年3月の北海道新幹線新函館北斗―新青森の開業に合わせ、人気の寝台特急「カシオペア」の札幌―上野間での運行を実質的に廃止する方向で調整していることが分かった。年に数往復程度、臨時運行させる可能性がある。札幌―青森間の夜行急行「はまなす」、函館―新青森間の特急「白鳥」「スーパー白鳥」も廃止する方針だ。来年3月から青函トンネルを走る定期旅客列車は新幹線だけとなる。」
と報じていました。
カシオペアは、人気列車で、縁がありませんが、「夜行急行はまなす」や「特急スーパー白鳥」には、大変お世話になっていたので、そんな思いでもあり、残念でならない。
廃止の理由は、
◇新幹線開業で現在の機関者が使用できない
◇JR貨物の機関者を借りる必要があるが経費がかさむ
◇カシオペアの遅れが新幹線ダイヤに影響することが怖い
◇新幹線開業で利用増は見込めない
ということだそうだ。
シロウト目に見れば「同じJRグループなんだから、格安で青函トンネル専用の機関者をJR貨物さん、貸し出してあげてよ」と思うが、いまや別会社だからそうもいかない。
だからといって、JR東日本と北海道で専用機関車を共同保有するにしても、運行本数が少なく、設備投資しても減価償却しないのであろう。
国鉄の時代なら、関係する有力政治家が「カシオペヤやはまなすを走らせなさい」といえば、赤字垂れ流しで継続できたかもしれないが、株式会社化して、上場もしているJR東日本だから、そういうわけにもいかないのであろう。
廃止理由としている「利用増が見込めない」は、昼の特急である「スーパー白鳥や白鳥」に限った話であると思う。
在来特急がなくなるのは、新幹線ができた時の宿命であるから、確かに仕方がない。
しかし、新幹線は、新函館北斗までの部分開業であり、「寝台特急カシオペヤ」や「急行はまなす」のように札幌まで走る夜行列車は、残して欲しかった、と思う。
特に、「はまなす」は、飛行機が取れない時に、翌日朝いちから札幌で活動する移動手段としてめっちゃ便利であったから、切に残して欲しかった。
廃止まであと半年。
「急行はまなす」を使った移動を何回か計画して、1988年以降に運行開始された思いが詰まった列車の別れを惜しみたいと思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ453号より)
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