2015年8月20日に高校野球選手権大会の決勝戦が行われ、神奈川県代表の東海大相模が45年ぶりに優勝して幕を閉じた。
東海大相模は、これで、春2回、夏2回、全国制覇している。
ちなみに、東北勢は、夏の大会では、決勝戦に8回進んだが、いずれも準優勝。
春は、3回決勝戦に進んでいるがこちらもすべて準優勝。
春夏合計で11回も決勝に進んでいるが、東北人の悲願である「白河の関越え」は、またしても達成できなかった。
月並みですが、わたしは「夏の甲子園大会」が閉幕すると「あ~、夏が終わってしまった」となんとなくセンチメンタルな気分になりますが、この気持ちは、高校野球ファンはもちろん、多くの人が感じる現象のひとつではないでしょうか。
それにしても、今年はもちろん、最近の高校野球は「東高西低」。
わたしが幼少のころの傾向は「西高東低」が一般的でした。
しかし、例えば、今年は、
◇ベスト8で近畿勢が消滅(関東4校、東北2校、九州・沖縄2校)
◇ベスト4に残ったのは、関東3校と東北1校
と「東高西低」であった。
どうやら、全国有数の野球能力が高い中学生は、東日本の強豪校への進学を目指しているというのだ。
そのきっかけは、2003年に常総学院、2004年、2005年は駒大苫小牧、2007年は早稲田実業と東日本代表の高校が優勝したことと捉えることができるのかもしれない。
また、最近の野球エリートの高校生は、強豪校には進学するが、昔気質の強い伝統校は避ける傾向もある、という。
ベスト4まで進んだ、早稲田実業の怪物1年生清宮幸太郎選手(19打数9安打、8打点、2ホーマー)が敗戦後のインタビューで「生まれ変わってもこの先輩たちと一緒に野球がしたい」と悔し涙を浮かべ、加藤主将が「清宮が実力を発揮できるような環境を作った」と語っていたのが象徴的で、「能力が高い選手は学年に関係なく伸び伸びとプレーさせよう」という土壌が早稲田実業にはあったのだ。
「野球が上手くても1年生は球拾いが当然」
「考えることより1も2も練習あるのみ」
という昔気質の風土が強い高校は、野球エリートの高校生に嫌われているのである。
ちなみに、「指導者の年齢が高い=昔気質の野球風土」とは決して思わないが、今大会は、1970年以降に生まれた45歳以下の比較的若い監督は東日本に15人、西日本に9人だったという。
これは、今の時代の有力な選手は「東の強豪校」を目指していると捉えることができるかもしれない結果である。
冒頭にも挙げたように、高校野球が終わると感傷的になりやすい。
しかし、この空虚な気持ちを、今年は22日から北京で開幕する「世界陸上」が払拭してくれることを期待したい。
個人的には、男女のマラソン、男子20キロ競歩に注目している。
秋風が吹きだすと、余計に感傷的になりやすいこの時期ですが、日本選手の活躍で心躍らせたいものです。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ451号より)
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