ここ最近、友人が相次いで「置き引き」被害にあっている。

いずれのケースも、ラン仲間なのですが、ひとつは屋外、もうひとつは室内です。


屋外のケースは、自動車やオートバイは通行できない自転車、歩行者専用道路でのできごと。

リュックサックに、飲みものやスマホ、手帳などが入っていたそうですが、距離表示のある道路で、距離表示板にリュックを縛り付けて仲間とランニングをして、戻ってみると、リュックが消えていたそうです。


その場にいなかった時間は数十分。

一般の公道であれば、いろんな人がいますが、自転車・歩行者専用道路で、通行する人も限られているので、不用心といわれてしまえばその通りですが、いままで被害にあった事例も聞いたことがなく、ランナー仲間の間では、半ば「慣例」となっている荷物の置き方なので、「持ち去る輩」がいたことにびっくりです。


結果的には、ラン仲間や見ず知らずの通行人も捜索してくれて、数キロ先の繁みに中身が出された状態でリュックが放置されていたそうです。

現金を入れておかなかったのが幸いしたのか(置き引き犯には興味がなかったのか)、結果論としては、実害はなかったようです。


もうひとつのケースは、室内練習場で、ラン仲間と一緒に荷物をまとめておいたら、リュックの中にいれている財布の現金だけ抜き取られた事件。

この室内練習場は、わたしもよく利用する場所ですが、こちらも慣例的に、観客席に荷物を置いて練習することが一般的です。

室内練習場でランニングをしていると、荷物を置いてある位置は、走っていても一応、見える場所にあるので、「まさか公衆の面前で他人のバックを開けて中身を持ち去ることなどないだろう」という前提の認識があるからです。


しかし、敵もさるもので、財布のカード類には、一切手を付けず、お札だけ抜き取ったので、その友人は、翌日まで気づかなかったそうです。


前者の事例は、金めのものはスマホで、後者の事例は、カード類ですが、これらは、足が付くので手を出されず、足がつくことのリスクが低い「現金のみに手を出す」という置き引き犯行方針だったようです。


これらのケースは、

◇荷物は車や鍵のかかるロッカーに保管する

◇仮に練習場所に持って行く場合でも、最悪、取られても仕方がないものしか持って行かない

という再発防止を、面倒くさいですが、取れば対処できそうです。


しかし、ランニングの大会の場合、荷物を預かってくれる大会もありますが、「自己責任で管理してください」と預かりシステムがない大会も意外とたくさんあり、まわりにコインロッカーなども存在しなければ、正直、この手の大会では、体育館など選手の待機場所に、荷物を放置していくケースがほとんどです。

警備員さんが入口にはいますので、一応の「抑止効果」にはなっていると思いますが、出入り時に荷物と本人の照合をするケースはほとんどないので、悪意を持って他人の荷物をかっぱらうことは、容易にできるでしょう。


「置き引きに対する認識は、日本人は諸外国の方より認識が甘い」

とはよく言われますが、その認識も「昔の日本の話」と改めなければならないのでしょう。

当たり前の話ではありますが、世知辛い世の中にどんどん日本もなっているんだなぁ、と実感した出来事でした。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ450号より)



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