2015年8月10日に、日本ハムが販売している「焼き肉のたれ」(甘口、辛口、中辛、味噌味の4商品 220グラム)の未開封商品について、自主回収すると発表したという。
自主回収の対象は、最大490万本だそうだ。
実際のところは、2014年8月~2015年7月に製造した分というから、対象の6~7割は、既に開封済みであろう。
したがって、自主回収される主体は、消費者への流通過程途上分(食品卸倉庫、スーパーなど店舗在庫)であろう。
不具合内容は、
「プラスチック製の蓋が外れたり、中身が漏れたりする恐れ」
だそうだ。
原因は、製品充填過程で、熱処理されていないごまエキスが混入し、ごまに含まれる酵母が、容器内で発酵して、容器が膨張し、外れやすくなるらしい。
日本ハムによると、すでに製造工程内におけるこの問題点は改善済みのようであるが、製造プロセスを設計する上で、ごまに含まれる酵母が発行した時の影響を見過ごしていたのなら、製造工程の改善だけでなく、製造プロセスを設計するプロセスそのものの改善も実施する必要がある。
日本ハムは、食品安全に関するマネジメントシステムを採用しており、第3者機関は、当然、次回監査では、製造プロセスの設計に関するプロセス自体の問題の原因やその見直しも見なければ、十分な監査とは、言えないだろう。
それにしても、昨今は、プラスチック製の容器が増えた。
「焼き肉のたれ=ビンの容器&鉄製の蓋」のイメージをわたしは持っていたが、各社の焼き肉のたれのチェックしてみると、今は、プラスチック製の容器と蓋がほとんどである。
ゴミとして廃棄するときに、プラスチック製の方が捨てやすい、または、運搬コストを考えた場合、重量が軽くて便利、といった理由であろう。
ただ、たぶん(違うかもしれない)であるが、今回の件が、「鉄製の蓋(ゴムのパッキン付)」であれば、「蓋が外れやすい」という問題は生じなかったのではないだろうか。
詳しい方がいたら、教えてほしいな、と思う。
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