高校野球100年の年の第97回高校野球選手権大会の2日目第1試合(花巻東VS専大松戸)が、試合後、ちょっとした波紋を生んでいる。

それは、専大松戸の原投手が、桑原審判に5~6度「2段モーション」を指摘されたからだ。



この試合の両校の先発は、プロが注目する花巻東の高橋投手、専大松戸の原投手で、投手戦が期待されていた。

しかし、原投手は、1回こそ3者凡退に抑えたものの、5回までに5四死球。

千葉大会では、投げた4試合で7つの四球しか与えていなかったというから、審判の指摘で、リズムを崩したことは間違いないだろう。



ただ、試合後に、原投手も、持丸監督も、この審判の指摘に対しては異議を唱えていない。

要は「投手の自己責任」だと。

原投手は、春までの投げ方から、変わったといわれている。

それは、軸足となる右足にタメを作るために、左足が、少しとなるような、いわゆる、2段モーションっぽくなったのだ。

そのため、持丸監督からも「指摘を受けるかもしれないから注意しろ」といわれていたらしい。



ただ、千葉大会では、一度も指摘されなかったから、ボークを取られるリスクは感じつつも、原投手自身は、「ギリギリセーフ」と考えていたのかもしれない。

しかし、「聖地甲子園」では、通じなかった。

多くの高校野球に関する記者やジャーナリストが指摘するように、「地方大会と甲子園での判定が異なる」のは、確かに問題である。

仮に、そのチームの監督やチームメイト、あるいは、本人にとっては「仕方がない」と納得できることであっても、代表校とは、地方大会を勝ち抜いてきたわけで、代表を逃したチームの想いも背負って甲子園に出場しているのだ。

予選で負けたチームからしたら、代表校には、勝ち進んでほしいが、予選で見せたようなプレーができないで負けたなら、自分たちのレベルも過小評価されているようで嫌だろうし、「アウト」と判断されるプレーで勝ち進んだとしたなら、それも悔しい。



月並であるが、代表校になった選手の「審判サイドから見てグレーになるプレー」を、地方大会の審判団から意見収集して、映像などで取り寄せて、甲子園での審判団が事前チェックする仕組みを作っておくべきではないだろうか。



「俺がルールブックだ」といった審判が昔、プロ野球の審判でいたが、試合が始まってしまえば、担当する審判の判断は絶対。

だからこそ、全国的に(可能な限り)審判の判断基準を統一しておく仕組みを高野連は作るであると思う。



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