2015年7月11日に、55歳の若さで死去した任天堂社長の岩田聡氏の通夜が7月16日に、京都市左京区の岡崎別院で営まれ、取引先や地元経済界の関係者ら約2600人が、突然の別れを惜しんだと、メディアが伝えていました。
わたし個人は、テレビゲームもオンラインゲームもあまりしないので、ゲームに関しては浅学ですが、岩田社長は、若くして経営トップになり、トップでありながら、ゲーム開発者でもある、という点から、以前から注目はしていました。
しかし、岩田社長の死後のニュースを見ていると、想像以上に世界の反応が大きくびっくりしました。
7月16日付の東洋経済オンラインが、「世界が深く悲しむ理由」と題した記事を報じていたので紹介します。
記事によると、
「彼を「世界で最も愛された経営者」の一人にしたのは、トップとして、ゲーム開発者としての天才的な資質はもちろん、ゲームに対する深い愛情と献身、優れた人格、そして何よりそのずば抜けたコミュニケーション力だった」
とう。
具体的には、
◇情熱と共感
→伝えようとする情熱と、共感を呼び起こす力がすごい
→熱く語ることはかっこ悪い、と日本では捉えられ冷静であることに価値がおかれているる
◇直接向き合う
→一般的なトップは、メディアを通して、間接的にファンやユーザー、生活者などとコミュニケーションをとる
→メディアを通さず、動画でトップのメッセージをステークホルダーに届けた先駆けだった
→ウィットに富んだ、かしこまらない質問やツッコミぶり、そして社員である開発者と対等な視点でものを語り合っている姿が、ファンにとってはたまらないものだった
◇上から目線で語らない
→海外メディア評では、人格をほめたたえるものが非常に多い
→社内外の人に対して、ファンに対する姿勢と同じように、対等の目線で語っていた
◇道化をいとわない
→遊び心といたずら心、すがすがしいまでにありのままの自分を見せる彼のスタイルがファンを魅了した
→岩田社長は、自らをネタにしてしまうのをいとわない
◇英語力にこだわらない
→決して流ちょうとは言えないが、果敢にグローバルの舞台で、英語でのプレゼンに挑み、ファンやメディアと深い絆を作っていった
こうしてみていくと、岩田社長は、いい意味で泥臭い大企業の経営トップだった。
とかく、大企業のトップは、学歴も高く、気づくとエリート然としている。
しかし、岩田社長は、どうして、そうならなかったのだろう。
おそらく、いち開発者として業務に携わり続けたことが、常にユーザー目線でものごとを捉えるポイントなのかもしれない。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ446号より)
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