組織のマネジメントシステムの国際規格としてポピュラーな「品質マネジメントシステム規格(ISO9001)と環境マネジメントシステム(ISO14001)が2015年に改訂される。
時期は、ISO9001が9月ごろ、14001が6~7月といわれている。
現在発行されているのは、DIS版(国際規格原案)で、正式発行に至るまでは、FDIS(最終国際規格原案)を経て、IS(国際規格)発行となるので、まだ、内容が変わる可能性はありますが、実際のところは、ほぼ、固まったといってもいいでしょう。
関連講習会や専門雑誌で登場する「専門家」の話を整理すると、附属書SLを考慮した部分に関連して、新しく追加された主な要求事項については、ざっくりいえば、以下の3点のようです。
つまり、
1)組織及びその状況の理解
2)リスクおよび機械への取り組み
3)パフォーマンス評価
です。
それぞれについて、要点をまとめると、
1)組織及びその状況の理解
◇仕組みを、審査のために構築するのではなく、自社のために構築することを要求
◇組織の目的及び戦略を明確にした上で、それらに影響がある組織の外部及び内部の課題を明確化する
◇組織の外部課題は、企業が直接コントロールできないようなもの
(例:変化する法規制等への対応、市場の変化など)
◇内部課題は、企業がコントロール又は影響を及ぼせること
(例:外部業者の適切な委託、従業員への教育など)
◇外部及び内部課題を認識して、どのように、ISO規格と関連付け、どう対応するのか決めることが出発点
2)リスク及び機会への取組み
◇組織としてのリスクに対する取組み方法を決めることを要求
◇自らの組織環境におけるリスク、要は、より広い観点でリスクを考えること
(例:戦略リスク→市場ニーズの変化や法令改正など、オペレーショナルリスク→欠陥商品・製品の回収のリスク、環境規制違反など)
◇明らかにしたリスクの取組みの方向づけを明確にすることが必要
3)パフォーマンス評価
◇「9パフォーマンス評価」という大項目として重視
◇品質又は環境パフォーマンスの評価を行うことを要求
◇パフォーマンス評価とは、組織が実施した結果に対して、その出来映えや効果を評価するということがより明確化された要求事項
個別の要求事項について、また勉強して、整理したいと思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ421号より)
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