格安航空(LCC)に乗ると、いつも、感じることがある。
それは、「手荷物」の扱いである。
ご存知のように、現在、日本国内では、ピーチ、ジェットスター、バニラの3社は、機内持ち込みの手荷物以外の貨物室で預かる荷物は、有料となる。
そのため、大抵の乗客は、機内持ち込みギリギリのサイズのカバンに荷物を詰め、ハンドバックや手提げかばんなど小型のカバンを機内に持ち込む人がほとんどである。
しかし、そのため、機内の荷物収納スペースはぎゅうぎゅう詰めで、フライトアテンダントさんは、常に、苦労されている。
そのため、最近は、搭乗するときの荷物チェックもかなり厳格になってきていて、以前なら、例えば、
◇機内持ち込みギリギリのサイズの大型カバン
◇ハンドバックなど小型のカバン
◇お土産
というパターンは、「黙認」されていたが、今では「荷物を2つ以内におまとめください」としつこく呼びかけている。
そして、明らかに2つにまとめられない場合は、その荷物は、貨物室行きとなり、追加料金を徴収しているケースも目にした。
また、機内に入っても、
◇キャスター付きのバックは縦に収納ください
◇ハンドバックなど小さいお荷物は座席手前の下に収納ください
◇着ない上着は収納スペースに入れずに、お手元でお持ちください
といった案内をしつこくしている。
以前は、「雑誌1冊」でも、ひざの上に置いておくと、「お手に持たない雑誌(要は読んで手に持っている雑誌はOKだが、そうでない雑誌は収納せよとの指示)は、収納スペースに入れてください」とウルサかったのに、エライ違いである。
つまり、それだけ、機内の収納スペースが、パンパンなのだろう。
この状況を見て感じるのは、
「機内に乗客を案内してから、荷物の収納確認が終わるまでの時間が長く、離陸待機時間も押してしまい、機材の回転率を上げることで勝負しているLCCとしてはマイナスとなっているのではないか」
と思うのだ。
LCCは、できるだけ価格を抑え、効率を上げるために、
「大きな荷物は別途、お金をいただいてお運びしますよ」
「飲み物サービスはしません。欲しい方は有料ですよ」
「ゴミは着陸前に回収しますのでお渡しください」
「安全のしおりなど備え付けの備品は元の状態にお戻しください」
といった「追加料金」を取り「清掃など離陸準備」を効率的にするビジネスモデルである。
しかし、荷物に関しては「追加料金を取る」から、「機内持ち込み荷物が増え離陸準備に時間がかかる」のだ。
したがって、これ、発想を逆にして、「機内に持ち込む2個目の荷物から料金をいただきますよ」として、逆に「貨物室に預ける荷物は1個まで無料」としたらどうなるのだろう、と思う。
設定料金にもよるが、おそらく、「従来、機内に持ち込んでいた機内持ち込みサイズギリギリの大型カバンの7~8割は、貨物室」に行くと思う。
ビジネスマンなど、「時間を気にする乗客」は、「貨物室から出てくる荷物を待つ時間」より「機内持ち込みの2個目のカバンにお金を掛けて持ち込みする」と思う。
個人的には、どこかのLCCがキャンペーンなど期間限定でもいいから、ちょっと試してほしい、と思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ420号より)
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