問題解決の世界では、解決策の選択肢を洗い出した後、どの解決策を選択するかは、一般的に次のステップで整理します。
そのステップは、
1)前提条件を確認する
2)評価項目を決める
3)評価項目の重要度によって重み付けをする
4)評価表で採点して優先順位を決める
である。
「前提条件を確認する」の「前提条件」とは、要は、解決策を実行するにあたっての「制限事項」である。
例えば、「営業機能が弱い」という問題が組織にあり、解決策として「営業機能を外部委託する」という方法が上がったとします。
しかし、組織の業務方針として、「原則、外部への委託業務は実施しない」という決まりがあれば、この解決策は「組織の制限事項に該当」することとなり、他の方法を検討必要が出てくるのだ。
「評価項目を決める」の「評価項目」とは、解決策を選択する上での優先順位づけです。
もちろん、余裕があれば、制限事項に該当しない解決策は全てやればいいのですが、なかなかそうもいきません。
そこで、解決策に「優先順位」を付けるのが王道です。
一般的には、優先順位を付けの評価項目は、
◇すぐにできること
→工数や期間が短いこと
◇簡単である
→実行がしやすい
◇組織内完結度が高いこと
→他社の力を借りず、自社内だけで完結できる
◇安価であること
→かかるコストが安い
◇効果が高いこと
→実行することで、想定される効果が高い
である。
評価項目が決まれば、これらの項目に点数を付け、そして重要度を付けるのである。
例えば、評価項目を5点満点で採点し、重要度が、コスト面の重要度が最も高く、次に工数であれば、項目ごとの点数を、
「工数×2、実行難易度×1、組織内完結度×1、コスト×3、効果×1」
といった感じで採点するのだ。
このように問題解決の優先順位づけのステップを決めておかないと、せっかく問題を洗い出しても、優先してやるべき課題が選択されない。
また、こうして「見える化」しなければ、各部門のエゴが会議で出てしまい、なかなか何をすべきか決まらない。
「制限事項の確認」と「重要度の確認」が問題解決の優先順位付けにおいては重要となるのである。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ364号より)
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