2015年6月18日のテレビ朝日系の情報番組「モーニングバード」で、
「理系女子が茶道に革命!“お点前”をデジタル採点」
というニュースを紹介していました。
「茶道のデジタル採点」とは、「茶道の稽古での指導を数値化」したのだ。
具体的には、センサーを埋め込んだ茶筅を作り、「おいしさを決める4要素(口当たりのなめらかさ・泡のきめ細かさ・ムラの少なさ・温度)」を最適化するための指標を突き止め、それを100点満点で採点できるようにしたのだ。
4要素の指標は、
(1)ひじは固定して手首から先だけを動かし
(2)円ではなく直線状に揺れる振り子のように
(3)毎秒6回往復させて
(4)表面温度を56度にする
だそうで、茶筅の根もとに埋め込んだ三つのセンサーが、これらを検知し、加速度やお茶の温度を1秒ごとに評価して、混ぜ終えた後に点数を表示する。
テレビでは、この「デジタル採点機」の「どこでも茶道」を開発した
東北大学工学部3年の松田佳歩さん(他4名)が、実際にお茶をたてて、採点すると82点、茶道裏千家・河野宗蓉准教授(ロケ取材)がたてると90点だった。
茶道裏千家・河野宗蓉准教授も感想で、「茶道のお点前はこの4要素だけで決まるものではないが、数値化したことは革命的」とおっしゃっていたように、茶道には、数値化しにくい所為や雰囲気もあると思うが、個人的には素直に「面白い取り組み」だと思いました。
開発者のひとりである松田さんによると、
「高校の部活で茶道を習い始め、茶筅の動きが良くないと、先生から「騒々しい」「頑張ってね」などと言われるが、「どう直せばいいのか、ご指導の意味がわからない」という悩みから、具体的なデータで示そうと思いついた」
という。
ビジネスの世界では、製造現場をはじめ業務プロセスにおいて教育をするが、「見て覚えろ」「経験して出来るようになる」と「反復練習」や「経験年数」に重きを置く傾向はまだまだある。
もちろん、すべての技術を数値化することは困難であるが、こうして「指標として数値化」できる部分を増やすことは、教育期間の効率化という面でも、重要な発想であると思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ442号より)
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