コンサルタント仲間での雑談です。
《雑談1:太陽光発電と太陽熱利用の話》
「太陽光発電」と「太陽熱利用」って違うけど混同している人が多いよね、という話になった。
ご存知の方には退屈な話であるが、
◇太陽光発電
⇒太陽の光を電気に変える利用法
◇太陽熱利用
⇒太陽の熱を利用してお湯をつくり出すこと
です。
確かに、見た目でいえば、ソーラーパネルのような装置が一般住宅の屋根に設置されているので、似ている。
しかし、屋根の上に設置されているパネルは、
「太陽光発電」⇒太陽電池
「太陽熱利用」⇒効率的に熱を集めるための集熱パネル
とまったく中味は違ったものなのだ。
要は、古くから一般住宅の屋根に設置されている太陽熱利用は、
「水道水を給水し、集熱装置を通すことでお湯に変え、貯湯タンクに溜めておいて必要なときに使うためのシステム」
が基本的な仕組みです。
つまり、「太陽エネルギーを利用してお湯を沸かす」という行為を考えた場合、「太陽光で電気を作りお湯を沸かす」ことより「太陽熱を利用してお湯を沸かす」方法の方が、断然に変換効率が良いわけです。
(メーカー等の資料によれば、一般的には、太陽光発電の発電効率は10%程度で、太陽熱利用で水をお湯に変える変換効率は40%程度)
《雑談2:電柱強度の話》
電柱の役割といえば、「電力を送電(供給)するための構造物」ということになるでしょう。
その他の役割としては「電話回線を引くため」というのも頭に浮かびます。
仮に、この2つの役割を満たす構造物として電柱が設計された場合、電柱自体は「コンクリート構造物」ですから、その耐久性は100年を基準に作られるそうです。
「100年の耐久性がある電柱」と考えると、シロウト目線では「電柱製造のメーカーは、電柱というインフラ整備が一段落したら役割を終える存在」になってしまいます。
しかし、電柱製造メーカーが、どんどん潰れるという話は聞かない。
会社が存在するということは、普通に考えれば、電柱製造のニーズ(発注)は常にあるわけです。
100年間の耐久性がるのになぜインフラ整備が一段落しても電柱を作る必要があるのか?
それは、電柱の役割が増えたからです。
もともとは、電力共有、電話回線としての役割だったものが、その後、交通信号,道路標識,街区表示,テレビ難視聴解消のためのケーブルテレビ回線などとしての役割が電柱に増えたわけです。
そうなると、もともとの電柱に必要な設計強度では、それらの役割を果たすための荷重が不足するので、新たな電柱を設置する必要性が生じる。
したがって、電柱製造メーカーは、電柱のリニューアルというニーズが生じるのです。
ちなみに、正確な数字ではないかもしれないが、沖縄では、現在でも1日に約100本の電柱が製造されているという。
コンサルタントは「何かものを作れ」といわれれば、もの作りをする能力はない。
しかし、「何かうんちくを語ってくれ」といわれれば、延々と会話ができる。
アドバイスしたり指摘するのが仕事であるが、「これはやらねばならないですよ」というアドバイスももちろんあるが、多くの指導助言内容は、ある意味「占い師」的である。
つまり、いろんな業界の歴史や経験を疑似体験として知る中で、「将来、きっとこうなるから、いまからやっておいた方が業務効率的にもリスク管理的にもベター」という内容が多い。
そんな感じで、コンサルタントを活用していただけると幸いである。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ406号より)
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