2015611日付の時事通信が、

「犬は飼い主に非協力的な人を嫌う―。京都大学の研究チームは11日、犬が飼い主への協力を拒む「意地悪な人」から餌をもらわない傾向にあるとの研究結果を発表した。自らの利害に関係なく、感情的に第三者を評価している可能性があるという。」

と報じていました。


要は、この実験の結果により、

「動物は、自らの利害に影響がなくても、好ましくない行動を取る他者を避ける傾向がある」

「人や人に近い動物以外でも、複雑な感情が社会的行動につながっている可能性がある」

ということになるらしい。


つまり、自分自身に直接の損得がなくとも、「嫌な奴だな」と感じた人との接触は、人間に限らず、他の動物も「避ける」わけだ。


ただ、ちゃちゃを入れるわけではないが、報道によると、実験方法は、

◇生後7カ月から14歳の犬と飼い主54組を対象に、透明な箱のふたを飼い主に開けてもらう実験を行った

◇飼い主の両脇には、何もしない「中立者」と飼い主が助けを求める「応答者」が着席した

54組を(1)応答者の協力で飼い主がふたを開ける(2)応答者が協力を拒否しふたが開かない(3)飼い主は助けを求めず、応答者は顔を背ける―の3グループに分けた

◇その後、中立者と応答者が餌を与え、犬がどちらを選ぶか観察した

4回ずつ繰り返した結果、応答者が協力を拒否した場合だけ、犬が応答者を避けて中立者を選ぶ傾向が顕著に現れた

だったという。


気になったのは、

◆ふたを開けるという行為が、飼い主の利益につながると犬は理解しているのか?

◆飼い主に協力的な「応答者」と非協力的な「応答者」のケースは試したのか?

である。


要は、飼い主にとって「中立者」という定義は、「実験者側の論理」であって、犬にとっては単に、「中立者=無関係な人」であるのかもしれない。


また、犬は「協力を拒否した応答者を避けて中立者を選んだ」とあるが、「協力した応答者と非協力的な応答者の場合」は試したのであろうか?
このケースの実験をしなければ、必ずしも「非協力的な応答者を避けた」ということにはならないのではないかと思う。


以前、動物学者のコラムで「犬は、自分(犬)を嫌いだと感じる人が体から発する匂い(人間には感知できない)を感じて行動する」というような記事を読んだことがある。

実験の際に、応答者が飼い主に対して「非協力的」である場合は、「独特の匂いを応答者は発生させていて、匂いを発していない中立者を選んだ」という結果であるかもしれない。


「実験方法について、妥当性があるか」を、第三者が検証しなければ、今回の仮説は、個人的には「なるほど、人間以外の動物も感情で行動が決まるんだ」と思いたいが、まだまだ、「そうである可能性が高い」とは、言えないのではないかと思う。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ441号より)



【好評発売中!】
『ちょロジ ニュースで学ぶ7
つの思考法』(パブラボ刊)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434176552/bloglogcom-22/ref=nosim/

【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】
(パソコンでアクセスしている方)