サッカー解説が「辛口」であることで知られるセルジオ越後氏。

セルジオ越後氏が、611日に行われた日本対イラク戦について、またまた、吠えていました。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150612-00010001-sdigestw-socc


この記事の概要は、

◇フタを開けてみたらイラクのレベルがあまりにもひどかった

◇今年のアジアカップでベスト4に食い込んだイラクではなく、“偽者”がピッチにいたようだ

◇本田や香川、岡崎らにしても、こんな相手だったら上手くプレーできる

◇イラクのコンディションは悪すぎで、満員の観客に対して失礼極まりない試合

◇興行的には満員になって、相手もギャラをもらって、それぞれがハッピーな試合だった

◇強化という意味ではまったく意味がない

◇本当なら、観客が相手にブーイングしてもいいくらいだった

◇日本に来るアジアレベルの対戦国に対しては、契約条件に「ベストメンバー」という一文を付け加えてほしい

◇このイラク戦は意義の小さいマッチメイクだった

◇ワールドカップで惨敗した日本の立場を考えた時、“勝つ試合”じゃなくて“負ける試合”をできるだけ組んだほうがいい

それじゃないと「なにが足りないか」が分からない

◇世界各地で行なわれている他の国際親善試合を見るともっと面白い

◇イラクに渡したギャラじゃ強豪国は来てくれない。だからと言ってギャラを上げて強豪国を呼ぼうとすれば、協会やスポンサーの利益が飛んじゃう

◇国内で負けが込めば観客数や儲けも減ってしまう可能性がある

◇“手頃な予算”で“手頃な相手”を見繕ったほうが、儲かる

◇ワールドカップ予選が始まるなか、チケットの金額を釣り上げるための“戦略”かと思ってしまう

・・・

といった内容。


真偽のほどは、わからないし、サッカー協会とスポンサーの戦略も、どう考えているのかわからないが、セルジオ越後氏のご意見は、なるほど、と思うところが多々ある。

結局、プロスポーツである以上、それを興業として取り仕切る組織や人がいるわけで、「日本サッカーの技術的向上」よりも「売上第一」が優先されれば、セルジオ氏の指摘した通りであろう。


それでは、「ホンモノのワールドカップ強化策」を考えたら、われわれ日本国民は、どうするべきか。

基本的には、「サッカーの試合(技術)をきちんと見る目を養う」しかないのだろう。

きちんと見る目ができれば、メディアが、本当のことを伝えているのか、自分で判断できる。

自分で判断できないから、「日本、歴史的な大勝」などと報道されれば、「ほ~、いい試合をしたんだ」とか、日本は強くなったと錯覚する。


また、相手チームに対しても、酷いプレーをしていたら、「高いお金を払って見に来ているんだから、レベルの高い試合をしろ!」とブーイングを出せばいい。


しかし、それが、いまの日本のサッカーファンの多くにはできない。

つまり、野球もそうであるが、「勝った負けたに一喜一憂」するミーハー的なにわかサッカーファンがあまりにも多いから、「日本が勝てる試合をマッチメイクして、ファンに喜んでもらって、会場に足を運ばせ、高いチケットも買わせるように仕向けよう」という興行側の思惑が働くのである。


「強化試合」については、セルジオ氏のいうことが本当なら、儲けを優先して、対戦国へのギャラをケチってまともな相手を呼べないようであるならば、「強化試合をする際のギャラや経費などの売り上げに対する比率をサッカー協会が設定して、管理してほしい」と思う。

そうでもしなければ、弱い相手を何試合もしても、今後の反省点が見えてこない。

そして「日本ってそこそこ強いんじゃない??」と勘違いしたままワールドカップ本選に出場し、ぼろ負けしたところで、「本当は弱かったんだ」と気づく。


このパターンは、もう辟易する。

セルジオ氏の語る強化試合の背景がその通りであるならば、早く、我々ファンも目を覚まして、ホンモノを見極める目を持たなければ、いつまでも「勝てるデキレース」ばかりをワールドカップ本選まで、見せつけられることになるのだろう。



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