ネットのニュースをみていたら、

「これは酷い話だよな」

という記事を目にしました。


それは、525日の午後1時15分頃、愛知県幸田町菱池のJR東海道線で男性運転士(28)が、運転中に手足のしびれを感じ、列車を緊急停止した出来事です。


この脱水症状を起こした運転手さんは、そのまま病院に搬送され、熱中症と診断されたそうです。

運転手さんは大事に至らず、こちらは、「めでたしめでたし」なんですが、問題は、ダイヤへの影響。

列車は、代わりの運転士が到着するのを待っていたため、約1時間後に運転を再開と大幅に乱れ、このため上下線計9本が運休し、11本が部分運休。

そして、17本が最大1時間半遅れと、約4300人の乗客にに影響があったという。



各メディアの報道などをあちこち見ていると、どうやら、JR東海では、乗客から「乗務中にペットボトルの飲料を飲むな」とクレームがあったようで、それ以来、

「運転席での飲食は原則禁止」「指令所の了解があれば例外でOK」

となっているという。


JR東海では、熱中症対策として、運転士に休憩中や待機中の水分補給を呼び掛けているというが、「休憩までの乗務時間が長い」「気温がめちゃくちゃ高い」場合は、「休憩や待機時間まで待っていたら脱水症状になる」可能性は高いであろう。


「指令所の了解があれば」の「了解」は、どうも「届出」をしなければならないらしく、ほとんどの運転士は、その手続きが面倒なため、「ガマン」しているという。

これでは、まるで3K職場である上に、旅客輸送のサービス品質低下だし、下手をすると安全面も損なう。

運転手が手足のしびれに気づいて、自ら乗務を降りたからいいものの、ガマンして乗務を続け、記憶を失うなどの事態になっていたら、大惨事を招く可能性がある。


運転席で、「タバコを吸う」「食事をする」は確かに、クレームがきてもしょうがないと思うが、「ペットボトルで水やお茶、ジュースを飲む」「のど飴を舐め、ガムをかむ」程度は、全く不快感はないし、むしろ、私的には「精神や体調を整え安全運転を心掛けている行為」として、まったく気にならない。

JR東海は、なぜ、「運転席での水分補給」まで「許可制」にしてしまったのであろうか?


世の中が、SNSなどでの情報の拡散リスクを恐れ「クレームに敏感」になってしまっているが、JR東海の「運転席でのペットボトルの飲料摂取クレーム」に関しては、対策・対応方法を誤ったと考えていいのではないだろうか。

対応策を決定したのは、現場経験のない管理職ではないかと思ってしまう。

これから、さらに暑くなる季節到来であり、早急に見直しを検討するべきであろう。



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