2015年4月23日付の日刊ゲンダイが、
「フジテレビの新番組が“壊滅”危機に陥っている。視聴率低迷はいよいよシャレにならないレベルになってきた。」
と報じていました。
記事では、
◇安藤優子キャスターを司会に据えて鳴り物入りでスタートした昼の情報番組「直撃LIVEグッディ!」は、20日に平均視聴率1.7%に落ち込むなど大苦戦
◇夕方の新情報番組「みんなのニュース」(13日放送分)は、午後4時台が2.3%、5時台は4.2%、終盤の6時台も6.6%と低空飛行
◇いいとも後番組「バイキング」も相変わらず低調で、4月15日には2.7%の低視聴率を記録
◇ゴールデン帯の森高千里司会の新歌番組「水曜歌謡祭」は初回の2時間スペシャルが7.3%
◇新バラエティー番組「発見!なるほどレストラン 日本のおいしいごはんを作ろう!」も初回4.0%である
◇ジャニーズ「嵐」相葉雅紀主演の月9ドラマ「ようこそ、わが家へ」も15分間拡大した初回こそ13.0%とまずまずだったが、2回目は11.4%に下落
◇水曜午後10時のドラマ「心がポキッとね」も初回こそ10.4%だったが、2回目は7.5%に落ち込んだ
という。
わたしは、日刊ゲンダイで紹介されている上記の番組の初回は、ほぼ全部視聴したが、確かに「う~ん」である。
一番、がっかりだったのは、やはり、森高さんが司会の「水曜歌謡祭」。
レギューラー番組のミュージックフェアやFSN歌謡祭のような「コラボ中心」の編成なのだが、視聴ターゲットをどの年代にしているの??という構成。
40代以上には、選曲は非常に懐かしいのであるが、10代、20代も取りこみたいために、AKB48など若手とコラボさせているのであるが、原曲の歌手にじっくり歌わせろよ、という感じ。
「芸能人のカラオケ大会」とネットでは揶揄されているが、まさにその通りだと思う。
情報番組にしても、番組改変時に懸念されていた通り、夕方のフジの顔であった安藤優子さんを午後のワイドショーに起用したのは失敗でしょう。
キャラ的に、安藤さんは「上から目線キャラ」であり、芸能ネタや日常生活ネタも多い午後の情報番組では、「セレブ生活感覚」「主婦的完成欠如」の発言はどうしても浮く。
夕方の報道で政治や経済ネタをコメンテイターの木村太郎氏とやり取りしていた方が良かったと思う。
フジ的には、長寿キャスターの安藤さんにお引き取りいただくために、「打倒ミヤネヤ」の切り札を理由に安藤さんを起用したということにしているが、もしかしたら、早い段階で打ち切りになることを想定して、夕方から午後に「人事異動」させ、高額ギャラの安藤さんを追い出す作戦だったのかもしれない。
フジの不振は、悪さの連鎖とも言われている。
視聴率が取れない→予算が減らされる→制作会社が優秀な人材を集められない
という流れになっているのだ。
また、芸能プロダクションが、プロデューサーより立場が強くなり、作り手側が起用したいタレントを使いたくても、要らないタレントまでバーターで抱き合わせにさせられているという面もあるのかもしれない。
視聴率が取れていた時代は、外部の制作会社も、いい企画をフジに提案するが、視聴率が取れないなら、他局で没企画を提案するであろう。
番組づくりが外部丸投げ体質だから、視聴率が取れなくなれれば、協力会社(制作会社)の人材、企画などあらゆる質が低下する。
フジ内部の体質改善には、相当の年月を要するわけで、黄金期復活にはまだまだ時間がかかるであろう。
【好評発売中!】
『ちょロジ ニュースで学ぶ7つの思考法』(パブラボ刊)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434176552/bloglogcom-22/ref=nosim/
【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓
(パソコンでアクセスしている方)