201542日付の京都新聞が、

「「人と公共交通」の優先を目指して京都市が進めている四条通(烏丸通-川端通)の歩道拡幅事業で、週末を中心に慢性的な渋滞が発生し、バスを利用する市民や観光客らから不満の声が相次いでいる」

と報じていました。


ざっくりいうと、

◇歩いて観光ができる街を目指して歩道を増やした

4車線が2車線になり大渋滞で市民から不満爆発

ということである。


歩道を拡幅したことで、買い物客や観光客にはおおむね好評だという。

そりゃそうであろう。

従来の3.5mの歩道が6.5mになったのだから。


しかし、道路は、大変な事態。

週末にもなると、約250m先の次のバスの停留所まで20分かかることもあるという。

四条通は、バスやタクシーといった公共交通も行きかうし、もちろん、一般車両も相当走っている。

バスが停留所に停まれば、後続車両は追い越しすらできないわけで、渋滞になるのは自明の理である。


京都市は、一般車両の通行を控える「周知不足」が渋滞の原因と釈明しているようであるが、それだけではないだろう。

仮に「周知」を十分していたとしても、渋滞は免れなかっただろう。

やはり「四条通の週末の一般車両の通行規制」といった対策が必要だったであろう。


マネジメントシステム的には、歩道の拡幅計画や工事をする前に、

4車線を2車線にして交通状況のシュミレーション」

をなぜ行わなかったのだろう??と思う。

シュミレーションをすることで、一般車両の「週末」や「時間帯」などの通行規制のルールも作れたはずだし、バスとタクシーの遅れの度合い検証やタクシーの台数規制など対策案として検討できたはずだ。


都市計画後(歩道の拡幅と車線減少)の想定が不十分なまま、「歩道が拡幅され、4車線が2車線となった今」、京都市がやることは、まずは「一般車両の通行規制」である。

ちょっとキビシ目に規制して、交通の流れを回復し、バスやタクシーの渋滞が最小限になる工夫をして行くしかない。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ433号より)


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