2015年4月2日付の京都新聞が、
「「人と公共交通」の優先を目指して京都市が進めている四条通(烏丸通-川端通)の歩道拡幅事業で、週末を中心に慢性的な渋滞が発生し、バスを利用する市民や観光客らから不満の声が相次いでいる」
と報じていました。
ざっくりいうと、
◇歩いて観光ができる街を目指して歩道を増やした
◇4車線が2車線になり大渋滞で市民から不満爆発
ということである。
歩道を拡幅したことで、買い物客や観光客にはおおむね好評だという。
そりゃそうであろう。
従来の3.5mの歩道が6.5mになったのだから。
しかし、道路は、大変な事態。
週末にもなると、約250m先の次のバスの停留所まで20分かかることもあるという。
四条通は、バスやタクシーといった公共交通も行きかうし、もちろん、一般車両も相当走っている。
バスが停留所に停まれば、後続車両は追い越しすらできないわけで、渋滞になるのは自明の理である。
京都市は、一般車両の通行を控える「周知不足」が渋滞の原因と釈明しているようであるが、それだけではないだろう。
仮に「周知」を十分していたとしても、渋滞は免れなかっただろう。
やはり「四条通の週末の一般車両の通行規制」といった対策が必要だったであろう。
マネジメントシステム的には、歩道の拡幅計画や工事をする前に、
「4車線を2車線にして交通状況のシュミレーション」
をなぜ行わなかったのだろう??と思う。
シュミレーションをすることで、一般車両の「週末」や「時間帯」などの通行規制のルールも作れたはずだし、バスとタクシーの遅れの度合い検証やタクシーの台数規制など対策案として検討できたはずだ。
都市計画後(歩道の拡幅と車線減少)の想定が不十分なまま、「歩道が拡幅され、4車線が2車線となった今」、京都市がやることは、まずは「一般車両の通行規制」である。
ちょっとキビシ目に規制して、交通の流れを回復し、バスやタクシーの渋滞が最小限になる工夫をして行くしかない。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ433号より)
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