2015年3月30日付の京都新聞によると、
「滋賀県南部土木事務所は30日、野洲市小篠原で行っていた県発注工事で出た廃水を近くの妓王井川に流したところ、魚が100匹以上死んだと発表した」
という。
記事によると、
◇28日午後1時ごろ、地元住民の連絡で野洲市職員が体長約10センチのコイとフナ、約30センチのナマズなどが川面に浮かんでいるのを確認
◇県が水のpH(水素イオン濃度指数)を計測すると、アルカリ性を示したため排水を止めた
◇工事は電柱地中化のため昨年9月から今年3月中旬まで行われ、28日は電線の管を通すために車道に掘っていた穴(深さ9メートル)にたまった廃水を午前10時から約3時間、川に流していた
◇県は、工事で使った薬剤やセメントが川水に混ざったのが原因とみている
◇廃水のpHは3月中旬には異常はなく、それ以降は計測していなかった
という。
ニュース情報から、考えられる再発防止策は、
「廃水のpHを河川に放水する前には必ず確認する」
というシンプルなものになるのだろう。
3月中旬には、pHを測定したというのだから、なぜ、3月28日は、測定せずに放水してしまったのだろう?と思う。
「排水が澄んでいたから問題ないと思った」
では、小学生の発想で、中学生の授業ですら、pHについては学ぶ。
滋賀県南部土木事務所のウェブサイトを見てみた。
http://www.pref.shiga.lg.jp/h/ku-doboku/
まだ、この「河川で魚が浮いて死んでいた」の事故については掲載がない。
そして、さらにウェブサイトを見ると、平成26年度の組織目標のひとつに
「・・・河川等の施設がその機能を十分発揮できるよう・・・パトロールや施設点検に基づき維持修繕を行います」
とある。
この目標を達成するためには、まさに、十分な施設点検が必要であるが、廃水のpHを測定する手順が確立していなかったとしたら、平成27年度の目標には、この点を猛省して目標と活動計画を設定してほしいと思う。
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