2015年3月24日に、スペインのバルセロナを離陸した後、ドイツのデュッセルドルフへ向かう途中に墜落し、乗員乗客150人の生存が絶望視されている飛行機の墜落原因が「副操縦士が意図的に機材を破壊させた(墜落させた)」という報道は衝撃的です。
各メディアの情報を集めてみると、
◇意図的に墜落させたのは28歳のドイツ人男性のアンドレアス・ルビッツ副操縦士
◇ボイスレコーダーの解析から、機長が墜落の約10分前にトイレに行くため操縦室を出た
◇機長は操縦室に戻ろうとしたが、副操縦士はドアを開けることを拒否し、機体の降下ボタンを押した
◇異変に気づいた管制が何度も操縦士と連絡を取ろうと試みたが返答は一切なかった
◇副操縦士は2013年9月にジャーマンウィングスに採用され、飛行時間は630時間
(訓練期間中に数カ月間の中断があった)
◇機長は10年以上のキャリアがあり、エアバス機での飛行経験は6000時間を超えていた
といった状況のようだ。
「副操縦士の発作的な自殺」「副操縦士がテロリスト」・・・など詳しいことがわかっていない状況なので、いろいろな憶測ができるが、現在明らかにされている情報から「採用から乗務までのプロセス」で引っかかるとすれば、「訓練の途中での中断理由」であろう。
仮に「精神的な理由」での訓練の中断であれば、「精神鑑定」や「面談による適性検査」などがその当時、必要だったのかもしれない。
「墜落原因は副操縦士の意図的理由」ということになると「墜落事故の再発防止」という面での対策は「難しい」ものになるが、「航空会社の手順」という点で考えてみると、「機長と風操縦士の2名いる操縦士のうち1名がトイレなどで操縦室から出た場合の手順」に改善の余地があるだろう。
各メディアに出演していた航空評論家の話によれば、「飛行機の安全システム」は「操縦室内」と「操縦室外」では、常に「操縦室内が有利」な構造になっているという。
つまり、「操縦室外から操縦室内に入ること」は、通常であればパスワードを入力することで可能になるが、「操縦室内でパスワードを解除」してしまえば、「操縦室外から操縦室内に入ることは不可能」なのだという。
したがって、「操縦室有利」の構造である以上、今回のように「仮に副操縦士が、悪意を持ってパスワードを解除して機長がパスワードを入力しても入室できないようにする」といった行動を取った場合は、「お手上げ」なのだ。
日本の航空会社の場合は「2名の操縦士のうち1人が操縦室内に出た時は、客室乗務員を1名操縦室に入れて操縦室外に出た操縦士が戻るまで操縦室内で待機する」という手順になっているという。
この手順(仕組み)であれば、副操縦士が悪意を持ってパスワードを無効にしようとしても、操縦室内で待機している乗務員が副操縦士の暴走を食い止めることができたかもしれない。
この「日本式手順」での死角とすれば、副操縦士がナイフなど武器を所持していて操縦室内で待機中の乗務員の行動を制限する可能性があるが、現状では、「操縦室内に操縦士をひとりきりにしない」という仕組みが実務上は最も有効なのかもしれない。
それにしても、仮に「副操縦士が自殺」を図ったのだとすれば、巻き添えになった乗客とその遺族はやりきれない思いしかないだろう。
生存が絶望視されている150人のご冥福を祈りたい。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ430号より)
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