缶入り飲料には、スチール缶とアルミ缶がある。
アルミ缶は、業界団体の申し合わせ事項で「ミルク飲料の容器として使用しない」と約30年にわたり決められているという。
その理由は、
◇ミルク入りの缶飲料は、致死率の高いボツリヌス菌が繁殖する可能性がある
◇アルミ缶では、ボツリヌス菌の発生の有無を確認できない
ということからである。
アルミ缶は飲めばわかるが、素材が薄く、握れば、すぐにぺしゃんこになる。
したがって、薄くても強度が保てるように、缶の中にガスを入れて、内圧を高めている。
そのため、ボツリヌス菌は繁殖すると膨張するが、
◇消費者が見た目で判断できない
◇アルミ缶は、工場検査で採用されている「打音検査」で菌の確認がしづらい
という問題があり、アルミ缶ではなく、スチール缶が採用されているのだという。
しかし、2014年8月に「業界団体の申し合わせ事項」が改正された。
理由は、飲料メーカーの衛生管理技術が高まり、ミルク入り缶飲料にアルミ缶の使用を認められやすくなる取り決めをしたそうである。
取り決めは改正になったが、各メーカーは、まだ、缶入り飲料でのアルミ缶使用は、事実上、自粛している。
しかし、日本コカ・コーラが、2014年4月ごろから、先取りして、アルミ缶でのミルク入り飲料の販売を開始している。
やはり、アルミ缶はスチール缶より軽いこと(アルミ缶10g、スチール缶30g。物流で生じる二酸化炭素排出抑制になる)、アルミ素材の原料価格は透明性があること、そして、調達先の候補を増やすことで、容器素材の価格交渉がしやすい、というメリットがあるためである。
それにしても、日本コカ・コーラも思い切っている。
コカ・コーラは、飲料メーカーの中でも、食品安全マネジメントに一番力を入れているといわれている。
「製造工場でボツリヌス菌が発生するリスクはない」
と自信があれば、業界基準も変わったことで、アルミ缶に切り替え、環境対策や調達コスト対策に優先順位をおくことは当然であるが、「食の安全」は、問題が発生した時の企業ダメージが大きすぎるから、リスクを背負うぐらいなら、今まで通りで、と考えてもおかしくない。
つまり、日本コカ・コーラは、衛生管理に関しては相当自信があるということだろう。
ミルク入り缶飲料を自販機で買うときに、そんなことを考えながら飲んでみようと思う。
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