2015年3月3日付の読売新聞によると、
「コーヒーブランドで知られる食品大手、ネスレ日本(神戸市)が自動販売機での缶コーヒー販売から撤退する」
という。
撤退理由は、
◇販売委託契約をしていた大塚製薬グループから契約解除を打診された
のが理由だという。
自動販売機業界は、設置台数でいうと、
1)日本コカ・コーラ 約98万台(缶コーヒーはジョージアなど)
2)サントリー食品 約49万台(缶コーヒーはボスなど)
3)アサヒ飲料 約28万台(缶コーヒーはワンダなど)
4)ダイドードリンコ 約28万台(缶コーヒーはダイドーブレンドなど)
5)キリンビバレッジ 約25万台
6)大塚製薬系列 約10万台(缶コーヒーは、現在はネスカフェゴールドブレンドなど)
という順番だそうだ。
各社とも、缶コーヒーの消費はまだまだ伸びると考えており、大塚製薬系列は、現在は、ネスレと業務提携をしていたが、ブランド力がより高いアサヒ飲料系の「ワンダ」を委託販売することになり、大塚サイドは、ネスレに委託販売契約解除を申し入れしたのであろう。
ネスレは、ネスカフェブランドとしてインスタントコーヒーや職場のドリップ式マシンのコーヒー、スーパーなどで販売されている商品は印象も強いが、確かに、自販機で販売されている缶コーヒーのイメージは薄い。
したがって、既存の大手自販機設置メーカーからすれば、より販売力がある商品を扱いたい、というのが本音であろう。
いまさら、独自の自動販売機網を作るのも困難なので、委託先から解除要請があれば、撤退するしかないだろう。
ネスレ商品が、自販機での取り扱いが復活するとしたら、ペットボトルやキャップ式缶コーヒーの人気商品を作り、自販機設置メーカーからのオファーを期待するしかない。
ネスレの場合、インスタントコーヒーや職場のドリップ式マシンに圧倒的なブランド力があるため、缶コーヒーのブランド力向上への戦略が弱かったともいえるのかもしれない。
個人的には、「ネスカフェエクセラ カフェラテ」や「ネスカフェ エクセラ 超微糖」はファンだったので自販機で買えないのは残念である。
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