2015年8月の世界陸上(北京)の男子代表の選考レースが、3月1日に開催された「びわ湖毎日マラソン」で終了しました。

結果は、前回世界陸上代表の九電工の前田和浩選手が、日本人トップの2時間11分46秒で4位となった。


ニュースでは、日本人最上位の前田選手のタイムが振るわなかったことに加え、ペースメーカーが「バタバタだった」ことが話題になっている。

ペースメーカーは、2人いたが、

◇1キロ3分の設定タイムを守れなかった

◇1人のペースメーカーが道を間違えた

◇約束の30キロ手前で脱落した

という。


話を「世界代表」に戻すが、今回の世界選手権代表選考は、

◇代表枠は3

◇選考会は2014年12月の福岡国際(上位3人)、2月の別府大分毎日(最上位)、東京(上位3人)、びわ湖毎日(上位3人)が選考対象

◇日本陸連が設定した2時間6分30秒を切れば優先的に選考される

◇本番で期待できる選手が総合的に選考されるが、原則は日本陸連ナショナルチームの選手が先行される

という条件となっている。


ちなみに、選考対象者は、

《福岡国際》2014年12月7日

◇4位 藤原正和(Honda)2時間9分6秒
◇5位 足立知弥(旭化成)2時間9分59秒

◇7位 高田千春(JR東日本)2時間10分03秒

《別府大分毎日マラソン》2015年2月1日

◇2位 門田浩樹(カネボウ)2時間10分46秒

《東京》2015年2月22日
◇7位 今井正人(トヨタ自動車九州)2時間7分39秒

◇9位 佐野広明(Honda)2時間9分12秒

◇11位 五ケ谷宏司(JR東日本)2時間9分21秒

《びわ湖毎日》2015年3月1日

◇4位 前田和浩(九電工)2時間11分46秒

◇5位 野口拓也(コニカミノルタ)2時間12分29秒

◇8位 米沢類(中国電力)2時間14分13秒

の10名である。


日本陸連の男子中長距離・マラソン部長の宗猛氏も話すように、今井選手以外は、横一線だという。

今井選手を除くと、ナショナルチームメンバーは、前田選手のみ。

タイムでいえば、福岡国際4位の藤原選手、東京9位の佐野選手となるが、ナショナルチームメンバーでない上に、「トップ集団に積極的について行った」という点では、微妙。

また、私自身も、別大と東京を走り、びわ湖と同日開催の静岡マラソンを走ったが、別大と東京は比較的気象条件がよく、びわ湖開催の3月1日が、本州は全国的に冷たい雨が降り天候が悪かった。


まったく比較にならないが、参考としてあげれば、わたし自身のタイムも、別大が自己ベスト(2時間52分25秒)、東京がサードベスト(2時間55分13秒)とまずまずだったのに対し、静岡は、自己9番目の記録ではあったが、自己ベストから遅れること6分33秒と同じシーズンのレース結果としては大差がついている。

したがって、選考レースの結果も、単純にタイムでは「世界陸上やリオ五輪で活躍できそうな選手」選びの材料にならない。


つまり、びわ湖は、土砂降りだったことを考えると、冬場のレースは、汗をかかない分、走りやすいが、冷たい雨を浴びれば、体温は全く上がらないわけで、体温を上げるエネルギー、そして、筋肉が硬直して走れなくなる、という生理的現象により、相当過酷なレースだったはずなので、他の3レースと単純比較はできないだろう。


個人的には、そもそも論であるが「リオ五輪で勝てる選手」を選出したいのであれば、もう何十年も前から言われていることであるが、「夏のレースで選ばないと意味がない」と思う。

たまたま、「冬のレースで結果を出した選手=暑さに強い選手」であればいいが、私見であるが「暑さ対策はある程度できても、根本的なところ、暑さに強い選手は、先天的な要素が強く、後天的に鍛えられるものではない」と思う。


また、スポンサーの関係など「大人の事情」で、「冬レースを選考レースにせざるを得ない」のであるならば、選考レースでは結果を残せなかったが、「ロンドン五輪でも活躍した暑さに強い中本選手」には、福岡国際では、もうちょっと頑張って日本人上位3位以内に入って欲しかった。


また、そもそも論になるが、ナショナルメンバーは適切だったのか??も疑問である。

13人(石川末廣(Honda)今井正人(トヨタ自動車九州)川内優輝(埼玉県庁)黒﨑拓克(コニカミノルタ)小林光二(SUBARU)酒井将規(九電工)佐々木悟(旭化成)中本健太郎(安川電機)堀端宏行(旭化成)前田和浩(九電工)松村康平(三菱重工長崎)宮脇千博(トヨタ自動車))ナショナルメンバーに選ばれていながら、選考レースを走らなかった川内選手や故障で選考レースに出場しなかった堀端選手を除き、「選考対象に残った今井選手と前田選手」を除き、9人は、選考対象者にすら残っていない。


そうはいっても、日本陸連が定めた選考基準の中で選ばざるを得ない。

個人的には、今井選手、マラソンでは安定した実績のある前田選手、そして選考対象レースでタイムが今井選手以外で最速だった藤原選手か、若さ(28歳)に期待して、2番目のタイムの佐野選手が選ばれるのが順当な結果ではないかと思う。


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