女子フィギュアスケート界をけん引してきた村主章枝選手が11月13日に都内で記者会見を行い引退を発表しました。
今シーズンは不振で、12月に開催される全日本選手権の出場権も逃してしまい、これが引退決意への決断のきっかけになったとも言われている。
全日本選手権出場を逃すということは、大相撲でいえば、大関(横綱は陥落がないので)まで上り詰めた力士が十両や幕下に陥落するようなものである。
村主選手は、昭和55年生まれで、昭和56年生まれの荒川静香さんとともに、安藤美姫さんや浅田真央さんらその後に続いたトップ選手の目標とする存在だった。
実績的には、
◇オリンピック2回出場
(ソルトレイクシティオリンピック
5位、トリノオリンピック
4位)
◇全日本選手権5回優勝
◇2003年GPファイナル
優勝
◇世界選手権9回出場
(2位1回、3位2回)
◇4大陸選手権3回優勝
など、スケーターとしては、とても輝かしい実績を残した。
個人的には、「世界選手権での優勝」と「オリンピックでのメダル」を取ってほしかったな、と思う。
同世代の荒川選手が、
◇全日本選手権2回優勝
◇世界選手権1回優勝
◇4大陸選手権優勝なし
◇GPファイナル優勝なし
とこれらの結果的には、村主選手を下回るが、トリノ五輪では、ワンチャンスを生かして金メダリストに輝き日本国中に知られる選手となったことと比較すると、「悲運のスケーター」との印象だからだ。
記者会見では、2006年以降、食べなかったという「プリン」が記者から用意され食べる姿が紹介されていました。
トップアスリートは、やはり、願掛けの意味もあるのか、食べ物の「××断ち」をしているんですね。
引退後の進路は「振付師」だという。
村主さんのような優れた実績を残した多くのスケーターは、アイスショーを主戦場とするプロスケーターやスポーツキャスターや解説者の道に進むケースが多いので、少し珍しい印象を受ける。
(ちなみに、実妹の村主千香さんは、プロスケーターとしてショーやテレビ解説をされている)
ただ、村主さんは、「氷上のアクトレス」と表現されてきたように表現力に優れたスケーターであった。
羽生選手から依頼されるような振付師を目指したい、と記者会見ではおっしゃっていましたが、金妍児(キム・ヨナ)選手のような表現力豊かな女子選手の育成にも貢献してほしいな、と思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ411号より)
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