2014年11月9日の時事通信が、
「11月8日に上海で行われたフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦の中国杯で、男子フリーの直前練習中に中国選手と激突して負傷しながら2位になった羽生結弦(ANA)が9日午後、精密検査を受けるため成田空港着の航空機で帰国した」
ことを伝えていました。
記事によると、。
◇羽生選手は、車いすに乗り、マスクを着けた痛々しい姿
◇到着ロビーでは約160人のファンが、羽生の名前が書かれたプラカードを持ち出迎えた
◇羽生選手は歓声が起こるとその都度会釈していた
◇羽生選手は精密検査を受けた後も練習拠点のトロントには戻らず、国内に残ってNHK杯に向けて調整する予定
だという。
わたしも、テレビで直前の6分間練習で、中国のエンカン選手と激突した羽生選手を見たが、映像でも相当の衝撃だったことがうかがえる。
両者は、後ろ向きで滑ってきて羽生選手が振り返ったところでの激突だったが、スピードがある選手同士だけに今までの6分間練習での衝突事故より衝撃が強かったことが想像できる。
結果的には、羽生選手とエンカン選手は怪我を押して出場し、その姿は多くの人々の感動を生んだ。
しかし、「なぜ衝突したのか」ということを分析すると、「たまたまの事故」ではないらしい。
考えられる原因は2つ。
ひとつは、去年まで1大会のグランプリファイナルシリーズへの出場選手は10人だったこと
もう一つは、各選手の演技内容が複雑になったことだという。
前者の変更は、出場選手が増えたことで、グループが5人から6人になりリンクの密度が高くなったことで、衝突リスクが高まったのだ。
そして、後者は、各選手のプログラムが複雑になることで、直前の6分間練習での確認事項が増えたことが原因ともいわれる。
素人目に見れば、6分間練習は「からだを温める程度のウォーミングアップ」と思っていたが、選手にとっては、この6分間練習は、複雑な数種類のジャンプなどかなり重要なプログラムの確認時間帯なのだそうだ。
選手の技量向上に伴い技やプログラムは複雑化しており、12人を3グループに分ける(1グループ4人)など衝突リスクを避けるための改善策は急務なのかもしれない。
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