ビジネスマンが身につけるべき「能力」のひとつに「マニュアル力」というものがあるという。

「マニュアル」というと「個性」や「オリジナリティ」が重要視される世の中では「マイナスのイメージ」がありますが、調べていくと、メリットも多そうです。

「マニュアル力」とは、以下のような特徴があります。


◇マニュアル力とは

→基本や型を重んじ、基礎的な事を学び活かす力

→手順書や、事例、体験や経験談など、築き上げられてきた知見を利用する力

◇メリット

→仕事に対する基本的な姿勢をつくることができる

→仕事を効率的に進めることができ、創意工夫のための基礎が身につく

◇注意点

→マニュアルや経験談は、「その時代にマッチしたもの」で「今の時代には使えない」こともあるので、「いつの時代のことなのか」「いまも適用できるのか」を、意識する必要がある

→「マニュアル力」のある人は、他人に助けを求められると、あやふやな記憶や知識の中から答えを引っ張り出す場合もあるので信頼度の高い情報かどうかチェックが必要


つまり、「マニュアル力」は、応用力やオリジナリティを発揮する前に「身につけておくべき基礎力」とも言えるわけです。

例えば、「からだの構造や仕組み」を全く知らずに、聞きかじった情報のみで、筋肉トレーニングやダイエットに励めば、一時的には上手く言っても、長い目で見ればからだにとってよくない方法論であることも多いです。

また、株式投資の仕組みを知らずに、株をすれば、ビギナーズラックはあるかもしれませんが、リターンよりリスクの方が大きいわけです。


したがって、逆説的ですが、

「脱マニュアル(個性やオリジナリティ)人間になりたいなら、まずはマニュアルの理解が必要」

と言えるわけです。

オリジナリティで勝負しないといけない世界は別ですが、没個性的であっても、着実に仕事をこなせばそこそこの成功する世界もあります。

「マニュアル力」を身につけることは「基礎力を追い求めること」でもあり、言い換えれば「負けない技術」とも言えるわけです。


では、どうすれば、この「マニュアル力」が身につけられるのか?

まずは、「基礎なくして応用なし」ということを理解することです。


その上で、「系統立ててものごとを考える習慣」、「他人の経験談を収集するコミュニケーション能力」、「客観的にものごと捉える力」が必要になります。

心揺さぶられる出来事を前にすると、人は、いい意味でも悪い意味でも「感情的」になりますが、冷静になって、「なぜそうなっているんだろう」「これってどういうことだろう」と、まずは「一般論」に置き換えてものごとを捉えなおす思考習慣が大事なのです。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ387号より)


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