2014年10月4日付のABCニュースによると、
「大阪の百貨店の物産展で食中毒を起した北海道の畜産会社が、奈良の近鉄百貨店でも食中毒を起こしました」
ことを報じていました。
記事によれば、
◇食中毒があったのは、奈良市保健所によると、9月28日に、近鉄百貨店・奈良店の催事場
◇「北海道味めぐり」で牛めし弁当や焼肉弁当などを買った客5人が、相次いで嘔吐や下痢などの症状を訴えた
◇弁当は、物産展に出店していた北海道八雲町の「平野畜産」が販売していたもの
◇5人とも回復に向かっている
◇平野畜産は、大阪の阪神百貨店・梅田本店で平野畜産の弁当を買った11人が同様の食中毒を起している
◇平野畜産は2日間、営業停止処分となった
食中毒発生により「営業停止処分」という行政処分は受けたものの、いわゆる「再発防止策」は徹底されていなかったということでしょう。
牛肉や焼き肉弁当ですから、食中毒の原因は、「牛」。
牛には、一般的に、「病原大腸菌」「サルモネラ菌」「カンピロバクター」「ウエルス菌」などの細菌でしょう。
食に関わっている人なら「常識」ですが、食中毒を防ぐには、
◇付けない
◇増やさない
◇殺す
の3原則を守れば、怖くありません。
基本的に、牛肉に含まれている細菌を調理時に殺してしまえばいいわけなので、厚労省の基準である85℃~90℃で90秒以上加熱すれば基本的には問題なしです。
おそらく、十分な加熱がなされていなかったのでしょう。
あとは、催事場での保存状態。
最近は20℃~50℃で繁殖しますから、いちばんいいのは、注文を受けてから保温されたごはんやおかずを詰めるのが安全でしょう。
それにしても、平野畜産の再発防止策はどんな感じなのだろうと思います。
また、催事場の主催者の百貨店も業者選定に「HACCP方式での管理が十分にされている業者」を選ぶべきではと思います。
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