2014年9月16日付のJ-CASTニュースが、元日産自動車デザイナーのインタビュー記事について、ネットで物議を醸しだしていると報じていた。
物議を醸しだした記事とデザイナーは、2014年9月12日に公開された「日経ビジネスオンラインの連載「『ダサい社長』が日本をつぶす!」」に登場したカー&プロダクトデザイナー・和田智さんのインタビュー記事だそうです。
和田さんは、日産自動車とアウディを経て、現在は、デザインスタジオ「SWdesign 」の代表取締役を務めているという。
記事では日本とドイツの両方でデザイナーを経験した立場から、日本のデザインの問題点を語っており、ネットで騒動になったのは、連載2回目。
その記事では、日本の売れ筋の車種が「ミニバン」ばかりという話題になり、和田さんは、
◇僕は言いたいんです。『日本のみなさん、ミニバン乗るの、やめませんか
◇ミニバンを運転するお父さんは、子どもたちの運転手に成り下がったように見える
◇幼少時に自身が父親の運転するスポーツカー「べレットGT」を目にしたときのような憧れがない
◇今のミニバンには、『かっこいい』という原風景を子どもたちに与える力はない
◇車を公共的な存在でもある「動く建築」として捉え、街の風景を構成する一部と考えると、ミニバンばかりが走る都市は美しくない
◇クルマに乗っている人間の意思が見えない。多様性がない。なにより幼稚に見える。ミニバンって、結局『子どもが主人公』の車種だったりする
◇セダンが走っていたり、クーペが走っている町並みのほうが美しい。多様性がある。なによりオトナの社会に見える
などと訴えたというのだ。
この記事に対して、当然のごとくネットでは、
◆お前のノスタルジーを他人に押し付けたらアカンよ
◆ユーザーのニーズに真摯に寄り添ってるメーカーに何言ってんの??
◆地方住まいで子供2人(以上)、買い物は週末に大型スーパーやモールでまとめ買いというスタイルでは、ミニバンしか選択肢がない
といった批判がTwitterなどに大量に書き込まれたという。
個人的には、ネットの反応は当然であろう。
和田氏が問題点とする責任を「ミニバンを購入する消費者」としているから当然である。
住宅に例えれば、石造りの趣のある街並みを作りたかったら、開発会社が、自分たちが目指す街並みにマッチした住宅を建売分譲すればよい。
また、京都など歴史的な街であれば、「景観条例」を制定して、風景とミスマッチと考える建造物を建てさせなければいい話で、要は、土地開発会社や行政にその責任を求めればいいのであって、制限のない分譲された土地に、どんな住宅を建てるかは、個人の自由である。
仮に、和田氏がおっしゃるようなデザインの車を走らせたければ、メーカーが「和田氏が言うカッコイイ車」を作ればいいのである。
車に乗る人の目的は、多様である。
わたしは、ミニバンブームになる以前から、セダンタイプの車はデザイン的にまったく関心がなく、高級車ではあるが、乗りたいとはまったく感じない。
仮に、和田氏が言いたいこと、つまり、「車に対する憧れ」「動く建築物としてデザイン」にマッチした車が走る社会を作りたいのであれば、メーカーは「顧客第一」「車の利便性」という視点を志向することをやめ、「メーカー主導でメーカーが目指すいいもの」を作ればいいのだ。
大昔の日本のメーカーは、メーカー主導でモノ作りをしてきた時代があった。
しかし、目指すべきは「顧客重視」ということで、舵を切った。
大昔の日本の「モノづくり体制」に戻せば、和田氏の作りたい車社会は構築できるだろう。
でも、販売重視のディラーからは、メーカーに「売れる車を作ってください」とすぐに悲鳴が上がり、消費者にはそっぽ向かれることは確実でしょうね~
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