2014年9月4日付の毎日新聞によると、
「首都中心部の憩いの場である代々木公園がデング熱の感染源と判明し、大部分が閉鎖される事態となった」
という。
記事によると、
◇8月27日に、国内で69年ぶりの感染が確認され、代々木公園内で予定されていたイベントや活動が相次ぎ中止となり、市民生活に影響が及んでいる
◇公園の北側エリアは9月4日の午後2時に、すべての門が閉められ入れなくなった
◇「公園を通り抜けて通勤してきたが、今後は園の外周を遠回りしなければならない」と困惑した利用者もいた
◇園内で暮らすホームレスは約30人いるが、公園内のトイレを使うので、立ち入り禁止は困るとの声が上がっている
◇「代々木公園・伴走伴歩クラブ」は、10月ごろまで練習を休む見込み
◇閉鎖されない公園南側エリアでも多数のイベントが予定されていたが、6~7日開催の市民友好フェスティバルや10日の野外音楽フェスティバルは会場を原宿のライブハウスに変更した
という。
デング熱ウイルスを媒介させる「蚊」の行動範囲は、数100mといわれるから、確かに「国内感染者の多くが感染した」といわれる代々木公園を一時、封鎖することは、
○デング熱ウイルスを持った蚊の駆除
○デング熱感染患者の拡大防止
という点では、効果的であろう。
しかし、「デング熱に対する直接の治療法はない」といわれているものの、
●デング熱の潜伏期間は3~4日程度
●重症化する例は少ない
といわれているから、デング熱の報道が大きく取り上げられ、行政側の反応も少し過剰な気がする。
「デング熱の国内感染例が69年ぶり」ということで「異常な事態」とされているが、「異常」なことなのだろうか?
地球は温暖化しており、「昔の常識」はすでに過去のものとなっている。
そして「異常」と定義すると「対処療法」が中心で終わってしまう。
つまり、「どうせ一過性のことでしょ」と対応策への根本的な発展がなかなかない。
気象的災害についても「異常」という言葉がよく使用されるが、「異常と呼ばれている今の状態が新しい正常」と捉える思考習慣(あるいは頭の切り替えスイッチ)をしなければ、「もぐらたたき対応」となり、今後、「このような場合はどういう認識でいればよく、どう対処すればいいか」の「新しい国民共通の認識」が確立するのが遅れてしまう気がする。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ401号より)
【好評発売中!】
『ちょロジ ニュースで学ぶ7つの思考法』(パブラボ刊)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434176552/bloglogcom-22/ref=nosim/
【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓
(パソコンでアクセスしている方)