2014年8月25日付の産経新聞によると、
「相鉄グループは25日、人気アニメ「Re: ハマトラ」とコラボレーションして24日に運行した特別電車で、当選者のうち約40人に対し、誤って乗車を断ってしまうミスがあったと発表した」
事を報じていました。
記事によると、(記事から引用)
◇特別電車は同日午前11時7分に横浜駅を出発し、いずみ野駅との間を往復して午後1時2分に横浜駅に到着。ハマトラの主要登場人物の声を担当する男性声優2人が同乗し、記念撮影や原画の展示なども行った
◇乗車は事前応募制で、280人の募集枠に対して4千人近くが応募した
◇当選通知は電子メールで行われた
◇当日の受け付けでは、当選者がスマートフォンなどで提示した電子メールを、担当者が当選者リストと照らし合わせて確認する手はずだった
◇イベントの運営を担う「ソニー・ミュージックコミュニケーションズ」が当選者に電子メールを送信時、うち69通について受信エラーの表示が出たため、当選者リストから除外していた
◇実際には、電子メールの多くが当選者に届いていた
◇受け付けでは当選を知らせる電子メールを提示したにもかかわらず、リストから除外されていたため、当選者が乗車を断られるケースが続発した
◇乗車できなかった人数は少なくとも県内を中心とした男女39人に上り、中には関西方面からの当選者もいた
という。
記事情報からいえることは、
1)電子メールの受信エラーメッセージが出たにもかかわらず、なぜ、当選者に電子メールが届いていたのか
2)電子メールの受信エラーメッセージが表示された人をリストから除外する必要があったのか
3)当選の電子メールを提示したにもかかわらずなぜ乗車を断ったのか
といった点がポイントになるであろう。
1)についてであるが、理由はよくわからないが、わたしたちも、このようなケースはよく経験がある。
受信エラー、つまり、「送信できませんでした」のメッセージが出ても、本人に電話するなど、直接、連絡を取ると「あっ、さっきメール届いたよ~」といわれるケースはよくある。
したがって、ソニー・ミニュージックコミュニケージョンズがとった 2)の措置は、早急すぎたと思う。
「受信エラーメッセージが出た人数分の追加当選者を出していた」といった「追加措置により、乗車定員を超えていた」というなら、話は別であるが、当日「受信エラーメッセージが出た人が当日来ても、もともとの当選者リストで当選を確認する」といった対応が必要だったのだ。
3)に関しては、ソニー・ミュージックコミュニケージョンズの受付担当者は「乗車させられるのはリスト掲載者のみ」と指示されているから、「当選通知の電子メールを提示」しても「乗せられない」と断ったのは、事情を知らない担当者からすれば、「仕方がない」わけで「融通が利かないやつだなぁ」と責めるのは酷であろう。
このように考えていくと、
「問題点で一番大きいのは、当選通知が当選者に届いたのか、届かなかったのかを受信エラーメッセージで確認してしまった」
というソニー・ミュージックコミュニケージョンズの対応だろう。
あくまでも、電子メールで「当選通知を実施するシステム」なのであれば、
たとえば、
a)電子メールで当選通知を送信する
b)当選通知を受け取ったものは、ある期間内に当選通知に記載されたURLへのアクセス、あるいは、担当者への返信メールをもって当選(乗車確認)をする
というような措置を取るべきだったのだろう。
それにしても、大人ならまだしも、子供の夏休みの思い出として遠くから駆けつけた当選者で乗車できなかった人のことを思うと、かわいそうでならない。
相鉄グループも、管理のずさんなとんでもない(というといい過ぎか)会社にイベントの運営を委託したものである。
「乗車拒否を受けた」と感じた当選者からは、「冷たい対応をする鉄道会社」との印象が強く残ったに違いない。
相鉄グループが、この件に対して、どういう対応(謝罪や再発防止策)を発表するのか、期待したい。
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