201485日にテレビ朝日系列で「今でしょ講座2時間スペシャル」が放映されました。

ご覧になった方も多いと思いますが、わたしは、元経済産業省の官僚で、現在は、慶応大学大学院教授を務める岸博幸氏の「持ち込み企画緊急提言」が印象に残りました。


岸先生の持ち込み企画は、「地方議員」。

この企画では、ざっくりいえば、

◇政務活動費や議員報酬について

◇地方議員が有効に機能しているのか

という2点についてでした。


そもそも論ですが、地方議員のミッション(使命、役割)は、2つあります。

それは、

1)政策提案

(条例などを提案すること)

2)行政監視

(税金が正しく使われているか、役所が正しく仕事をしているかなど)

です。


番組では、2012年の数字として、全国の自治体の1議会あたりの首長(知事/市長など)と議員の政策提言数(全国平均)の比較をしていました。

それによると、

◇首長提案 116

◇議員提案 11

だそうです。


件数だけで議論するのは早急ですが、件数だけで捉えると、地方議員のミッションのひとつである「政策提案機能」は、まともに果たされていない、と捉えられるでしょう。


また、兵庫県議会議員の場合、政務活動費は年間600万円です。

議員定数は89人ですから、政務活動費は、53400千万円。

仮に、兵庫県議会の政策提言が全国平均の11件だとすると、政策提案1件に、約4855万円の政務活動費が使用されているということになり、感覚的には、費用対効果が悪い感じがします。


番組では、林先生が、こどもに例えれば「宿題を10問出されて、1つしかやってこないようなもの」と表現されていましたが、まさに、そんな感じでしょう。


「お役所がきちんと仕事をしているか?」という行政監視活動が、議員の、ひとつのミッションですが、議員の政務活動費が領収書レベルで正しく使用されているかの監視はもちろん、政策提案数やその内容に対しても、もっとわたしたち市民は関心を持たないとダメなのでしょう。

理屈としては、まともな政策提言がなされていない場合、「市民の代弁者となっていない」と捉えて選挙で選らばなければいい、ということになりますが、実際の所、投票行動は「その時の雰囲気」で投票しており、実質的に「市民による議員活動のチェック」はシステムとして機能していないと考えられるでしょう。


オンブズマンなど、議員活動のチェック機能をもっと有効的なものにしなければ、身近なわたし達の生活はよくならないし、真の意味での市民の声の代弁者に議員はなり得ていないと言えるのでしょうね。


話は、全く逸れますが、東進ハイスクールのCMで、どや顔で「今でしょ」の決め台詞で一躍有名になった林修先生ですが、現在のCMでは「受験にはフライングもスピード違反もない」とおっしゃってます。

この言葉の中にも、「明日からなんて悠長なことを言ってるんじゃなくて、今からやるべきでしょ」の意味で、林先生は、前作CMと受験に対する心構えについて、「軸がぶれないな」と思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ397号より)



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