タイムリーな話題ではありませんが、毎年、春先に話題となるニュースがある。
そのひとつは「公立高校入試の採点ミス」のニュースである。
2014年6月の読売新聞の報道では、今春の公立高校
入試での採点ミス
は、
「宮城、秋田、東京、大阪、岡山の5都府県立と大阪市立の計239校で1661件あり、本来合格だったのに不合格となった生徒が14人に上る」
と報じられていました。
(ちなみに、2013年の入試では174校で1224件のミスがあり、17人が誤って不合格となっていた)
これらの問題を解決するには、基本的には、各採点ミスの原因を追及して、再発防止をかはるしかない。
おそらく、ざっくりと、全般的な現象論としての問題点は、「採点した教員の注意力欠如」ということになるでしょう。
ただ、これでは、「注意力を高めてください」という「根性論、精神論」で終わってしまうので、もうちょっと、構造的な問題を考えてみる。
参考になるのは、NHKが都立高校の採点ミスを調査したデータが興味深い。
東京都は「7割の高校で採点ミス」が見つかっており、「ミスが多い自治体」となっている。
NHKの調査では、「入試から合格発表前日までの日数」を都道府県別で調査していた。
その調査結果によると、
「一番入試から合格発表までの日数が長かった」のが「宮崎県で14日」。
逆に「一番、日数が短かった」のが、「新潟県の2日」だそうで、東京都は「4日」で、全国で3番目に短かったという。
そして、7割の自治体が、「入試の採点時期」は「授業を取りやめる」など「採点に集中できる環境づくりに配慮」しているものの、東京都の場合は「授業の取りやめ」などの措置を講じていなかったという。
わたしは、学生時代に塾講師のバイトをやっていたし、大学院の時は、学部生のレポートの採点をしていた経験があるが、「採点作業」は、集中してやらないとミスが出る。
また、「○か×か」のような採点なら、まだいいが、「回答された文章を読んで採点する場合」は、採点の中断により、中断前と採点基準が違ってくるケースも自覚症状としてあった。
特に、「小論文の採点」は、採点基準が変化すれば、「読める読めない」で平気で、5点、10点は変わってくる。
おそらく、採点ミスの原因をつぶさに挙げていけば、
◇採点日数
◇採点時間
◇採点件数
◇採点期間中の環境
◇採点時の問題用紙と解答用紙の様式
◇採点のチェック体制
など改善点は多々あるだろう。
ちなみに、「採点ミスを減らす方法」として「ダブルチェック」という方法がある。
基本的には、「必要な方法であり概念」ではあるが、やり方によっては、結果として「ひとりで採点した時よりミスが多い」ということを、以前に、テストの採点ではないが、ある検査結果のデータ分析結果として出てきたことがある。
おそらく、
「自分がミスしても、もうひとりがちゃんと見てくれるだろう」
「ちゃんと見ているはずだから、さらっと見ておこう」
という発想になっているのだろう。
公立高校の採点ミスを減らす究極は、回答を全てマークシート方式、にすることである。
入試問題の特性上、すべての回答を「選択式」にすることは難しいと思うが、「悲劇の数」を業務改善レベルで、システム的に減らしていってもらいたいと思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ396号より)
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